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ジョナサン・コゾル(Jonathan Kozol, 1936年 - )は、アメリカ合衆国ボストン生まれの教育者、ノンフィクション作家、社会活動家である。アメリカ合衆国の公教育をテーマにした著述でよく知られている。彼はハーバード大学で英文学を専攻し、最優秀で卒業し、ローズ奨学生に選ばれて、イギリスのオックスフォード大学のマグダレンカレッジに学んだ。ただし、彼はローズ奨学生に定められた期間を全うせず、パリに移って小説を書くことにした。彼はパリに4年間いて、そこで小説『The Fume of Poppies 』(人形たちの香り)を執筆した。これは刊行されている彼の唯一の小説になる。この時期、彼はウイリアム・スタイロンと面識を持っている。彼の影響もあって、コゾルはアメリカに帰国し、ボストンの小学校で教師になろうと思うようになる。 1964年と1965年のアメリカの公民権運動(1955-1968年)のキャンペーンの余韻の中で、彼はハーバードスクエアから、ボストンに隣接した黒人の最貧民地区に赴き、ボストン市立学校の中での第4ランクの教師になった。彼が、一躍時の人となり、ボストンの公民権運動の中心人物になるのは、彼が受け持ちクラスでラングストン・ヒューズの詩を朗読したことを理由にボストン市立学校から解雇されてから後のことである。解雇の後、彼はニュートン市立学校から教師のポストの提供を受けた。ここは彼自身が子ども時代に通った学校で、のちに社会的な正義の問題に彼が深く係わりを持つようになるまでの数年間、彼はここで教鞭をとり、より執筆に時間を割かねばならなくなるまで、在職した。 ==キャリア== 彼の最初のノンフィクション『死を急ぐ幼き魂』(Death at an Early Age)は、ボストンの公立小学校で教師になった最初の1年について書いたものである。1967年に出版され、1968年全米出版賞(科学、哲学、宗教部門)を受賞した。この本は、アメリカとヨーロッパで200万部以上の売れ行きを記録している。 コゾルのその他の本の中に、『家のない家族』(Rachel and Her Children: Homeless Families in America)がある。これは、1983年ロバート・F・ケネディ出版賞を受賞し、アメリカジャーナリスト、著作家協会からメディアの良心賞を受賞、また『野蛮なる不平等』(Savage Inequalities)は、1992年にニューイングランド出版賞を勝ち取り、全米書評家協会賞の最終候補にまで残った。 彼の1995年の本、『アメリカの人種隔離の現在(いま)―ニューヨーク・ブロンクスの子どもたち』(Amazing Grace: The Lives of Children and the Conscience of a Nation)は、ニューヨークのサウスブロンクス、アメリカ合衆国の最も貧しい下院選挙区のルポルタージュである。この本は、1996年にアニスフィールド・ウルフ出版賞に輝いた。これは、かつてはラングストン・ヒューズやマーチン・ルーサー・キング・ジュニアにも与えられた賞である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジョナサン・コゾル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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