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スイス国鉄Re420形電気機関車 : ウィキペディア日本語版
スイス国鉄Re420形電気機関車[すいすこくてつ]
スイス国鉄Re420形電気機関車(スイスこくてつRe420がたでんきかんしゃ)は、スイススイス国鉄(Schweizerische Bundesbahnen (SBB))の本線系統で使用される電気機関車である。
== 概要 ==
1960年代のスイス国鉄では、増大する輸送量と機材の老朽化による機関車が不足する状況となっており、特に最高速度110km/h以上の性能を持つ機体は、最高速度125km/hでスイス国鉄初の軽量高速機であるRe4/4I(現Re410)形50機と、ゴッタルド鉄道トンネルを擁するスイス国鉄のアルプス越えルートのゴッタルドルート用の強力勾配用機で最高速度120km/hのAe6/6(現Ae610)形120機、旧型のAe3/6Iのうち110km/h対応の通称Ae3/6I-110形〔後期形の10637-10714号機が1937年に最高速度110km/hまで引き上げられている〕78機のみであり、Re4/4I形は1時間定格出力1830もしくは1854kW〔前期形の10001-10026および後期形の10027-10050号機で出力が異なる〕の小型機、Ae6/6形は当時はゴッタルド線のほぼ専用機で、かつ曲線通過性能の低い速度区分"A"の機体であった。1960年代に入って、機材の近代化の一環としてローカル列車の牽引用で一時間定格出力1988kWの性能を持つRBe4/4(現RBe540形)形電車が1963-66年に82両が導入されていたが、本線用機は経年の進んだ機体が多く、本格的な本線用の機関車の開発が必要であった。このような中、本線の列車の近代化と高速化を目指し、Bo'Bo'の車軸配置、140km/hの最高速度と、高い曲線通過能力を持つ機体として開発、導入されたのが本形式であり、一時間定格出力4650kW〔本形式の1時間定格出力は4700kWと表記する文献もある〕の性能を持つ中型万能機として276機が導入された、スイス国鉄を代表する機関車である。当時、同じスイスの私鉄であるベルン-レッチュベルグ-シンプロン鉄道〔Bern-Lötschberg-Simplon-Bahn(BLS)〕では、1964年高圧タップ切換制御とシリコン整流器、直流直巻整流子電動機を組み合わせにより高い粘着性能を確保して最大牽引力を334kNとしたRe4/4(現Re425形)形〔最初の5機である161-165号機は当初形式はAe4/4II 261-265号機であった〕を導入していたが、スイス国鉄では機材不足を早急に補うことを優先して実績のある高圧タップ切換制御と交流整流子電動機の組み合わせを採用することとしたために最大牽引力は255kNにとどまったものの、台車の中梁を省略して固定軸距を短縮したり、前後の台車をリンクで連結したりするなどの機構の採用により、高い曲線通過性能を確保しているのが特徴となっている。本形式はまず試作として1964年に6機が、その後主電動機の変更等がされた量産機が1955年から1983年にかけて車体長や屋根上機器配置等若干の改正をしながら249両が導入された後、後継機となるはずであったRe4/4IV(現Re440)形1982年の試作機4両のみで開発が中止となった代替として1984-85年に導入された27機に至るまで生産が続けられ、この間貨物用機として歯車比を変更したRe4/4III(現Re430)形や、各私鉄におけるそれらの同型機などいくつかの派生型も生産されているほか、改造によりドイツ国内乗り入れ用のRe421形も導入されている。本形式はTEEや振り子式専用客車によるスイスエクスプレス、また、ゴッタルドルートやシンプロンルートでの貨物列車、制御客車を編成端に連結した都市近郊列車などスイス国内の多くの路線、列車で運行され、現在では事故などにより一部が廃車となっているものの、UIC方式の新しい形式名であるRe420形となって機体の形式番号の変更が進められながら、ほぼ全機がスイス国鉄旅客部門、貨物部門(SBBカーゴ〔Schweizerische Bundesbahnen SBB Cargo AG〕)の双方で運行され、一部機体には新しい欧州共通信号システムであるETCSの搭載も進められている。本形式は車体、機械部分、台車の製造をSLM〔Schweizerische Lokomotiv- und Maschinenfablik Winterthur〕が、電機部分、主電動機の製造をBBC〔Brown, Boveri & Cie〕とMFO〔Maschinenfabrik Oerlikon, Zürich〕、SAAS〔SA des Ateliers de Sechéron, Genève〕が担当しており、各ロットの機番及びSLM製番、製造所、仕掛年、製造年は以下のとおり
*試作機
 *11101-11106(1965-67年までは11201-11206) - 4444-4449 - SLM/BBC/MFO/SAAS - 1963年 - 1964年
*量産機
 *11107-11152、11153-11155 - 4640-4684、4686-4688〔SLM製番4685は11153号予定機であったが、ギア比を変更した貨物用の試作機となり、後にスイス南東鉄道Re4/4III 41号機となったほか、1996年にはスイス国鉄に譲渡されてRe4/4III 11350号機となり、同形式中唯一の短運転室、集電装置1基搭載機となっている〕 - SLM/BBC/MFO/SAAS - 1966-67年 - 1967-68年
 *11156-11215 - 4718-4777 - SLM/BBC/MFO/SAAS - 1968年 - 1969-70年(11156号機以降運転室延長、集電装置2基搭載形)
 *11216-11254 - 4813-4851〔同一ロットの製番4852-4871はギア比変更の貨物用機Re4/4III 11351-11370号機〕 - SLM/BBC/MFO/SAAS - 1970年 - 1971-73年(11220(除11236-11238)号機以降自動連結器取付準備)
 *11255-11304 - 4901-4950 - SLM/BBC/SAAS - 1972年 - 1973-74年(11299号機以降運転台改良形、11302号機以降バックミラー設置形)
 *11305-11349 - 5168-5212 - SLM/BBC - 1980-83年 - 1981-83年
 *11371-11397 - 5235-5261 - SLM/BBC - 1983-85年 - 1984-85年(11371号機以降角型前照灯形、11377号機以降赤塗装)
*編入機
 *11172II - 4797 - SLM/BBC/MFO/SAAS - 1969年 - 1969年(ミッテルトゥールガウ鉄道Re4/4II 21号機を2002年に編入)
なお、連続的に製造が進められているため、同一ロット内でも設計変更が行われているほか、本形式の区分には製造ロットによるもの以外にも以下のようないくつかの方法がある。
*運転室長と集電装置搭載数による基本的な分類
 *試作機 - 11101-11106
 *1次量産機 - 11107-11155
 *2次量産機 - 11156-11349、11371-11397
*上記に加え自動連結器取付準備の有無などによる分類
 *試作機 - 11101-11106
 *1次量産機 - 11107-11155
 *2次量産機 - 11156-11219、11236-11238
 *2次量産機(改) - 11220-11235、11239-11254
 *最終量産機 - 11255-11349、11371-11397
また、本形式は基本的には機体名が付かないが、11239号機のみ、1979年にそれまでAe6/6 11483号機が付けていた機体名を下記の通り引継いでいる。なお、これはAe6/6形が11401-11425号機にスイスのそれまでの全25州の名称と紋章をつけていたが、1979年に26番目の州としてジュラ州が発足したため、Ae6/6形の1機に新たにその機体名を付けることになったためであり、11483号機には新たにJuraの機体名と紋章を設置している。
*11239 - Porrentruy

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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