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スイス国鉄Re450形電気機関車 : ウィキペディア日本語版
スイス国鉄Re450形電気機関車[すいすこくてつ]
スイス国鉄Re450形電気機関車(スイスこくてつRe450がたでんきかんしゃ)は、スイススイス連邦鉄道(SBB: Schweizerische Bundesbahnen、スイス国鉄)の都市近郊列車で使用される電気機関車である。
== 概要 ==
スイス国鉄がチューリッヒSバーン用2階建て列車(通称DPZ〔Doppelstock-Pendelz〕)を導入する際に、その専用機として450 000号機から114号機までの115両が製造されたもので、2階建て客車とあわせた大型断面で固定編成を前提とした片運転台、手荷物室付の車体と、VVVFインバータ制御による最大240kNの牽引力と130km/hの最高速度、曲線での軌道への横圧を抑える自己操舵台車を特徴とする機体である。また、形態は大きく異なるが、SLM〔Schweizerische Lokomotiv- und Maschinenfablik Winterthur〕およびABB〔ABB Verkehrssysteme, Zürich〕による私鉄用標準型機関車Re4/4〔UIC名Re456形〕形シリーズの機体であり、基本構造、電機品や台車などが共通となっている。まず1987年に発注された1次車が車体、機械部分、台車をSLM、電機部分、主電動機をABBが担当して24両が製造された。
なお、これらの機体は発注時にはスイス国鉄方式の形式名であるRe4/4V形10500-10523号機となる予定であったが、現車は新しいUIC方式の形式名であるRe450形000-023号機として落成している。その後2次車として024-049号機の26両が製造され、3次車として050-094号機の45両が製造されたが、3次車についてはSLMにRe460形の製造を優先させるため車体の製造をSWP〔Schindler Waggon, Pratteln〕が担当している。最終の4次車はRe460形の製造が一段落した1996年に095-114号機の20両が製造されているが、車体の製造はSLMに戻り、電機部分、主電動機はABBの後身のAdtranz〔ABB Daimler Benz Transportation〕が担当している。
なお、その後も増備が計画されたが、生産ラインが再開できなかったため、2006年以降はシーメンス社のデジロシリーズを同様に2階建て仕様としたRABe514形電車(通称DTZ〔Doppelstock-Triebzügen〕)に移行し、さらに2010年以降はシュタッドラー〔Stadler Rail AG, Bussnang〕社のDOSTO〔Doppelstocktriebzug〕シリーズへ移行することとなった。
各ロットの旧形式・機番と新形式・機番、SLM製番、製造年は以下の通り
*Re4/4V 10500-10523 - Re450 000-023 - 5368-5391 - 1989-90年
*旧番なし - Re450 024-049 - 5428-5453 - 1990-92年
*旧番なし - Re450 050-094 - 5582-5626 - 1992-95年
*旧番なし - Re450 095-114 - 5691-5710 - 1996-97年
また、各機体の機番と機体名は以下の通りであるが、064号機が"City of Osaka"と名付けられ、大阪市の紋章をつけている。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「スイス国鉄Re450形電気機関車」の詳細全文を読む



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