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スターボード艇優先の原則(スターボードていゆうせんのげんそく)とは、二隻の帆船が互いに接近し、衝突するおそれがあり、二隻の帆船の風を受ける舷が異なるとき、左舷に風を受ける帆船は、右舷に風を受ける帆船の進路を避けなければならないとする原則である(海上衝突予防法12条1項1号)。 == 概要 == 右舷にステアリングボードを装備していた時代、左舷に風を受けて走行している場合に較べ、右舷に風を受けて走行している帆船は、船体を左に傾斜した常態で進行し、ステアリングボードは機能しづらい状況となる。したがって、左舷に風を受けて走行している帆船のほうが、より衝突を回避する能力の高い状況にあることになるため、右舷に風を受ける帆船の進路を避けることとされたことが起源とされる。 大航海時代に由来するこの原則は、海上における衝突予防を目的とする国際条約であるCOLREG条約に規定され、海上衝突予防法として継承されている。 左舷側には紅灯、右舷側には緑灯の装備が法定されている(海上衝突予防法21条2項)のは、紅灯が視界にある船舶は回避義務があり、緑灯が視界にあるスターボード艇が優先であることに由来する。 帆船に由来する原則であるが、動力船の衝突予防にも適用される。帆船のなかでも特にセーリング競技においては、競技の性質上適用されることの多い重要なルールの一つである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スターボード艇優先の原則」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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