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スチームパンク(英語: steampunk)とは、サイエンス・フィクションのサブジャンルの1つである。関連ジャンルとしてファンタジー、歴史改変もの、スペキュレイティブ・フィクションがある。 == 概要 == 1980年前後が勃興期であり、1980年代から1990年代初めごろまで特に人気を博したが、その後もSFの1サブジャンルとして定着し現在に至る。蒸気機関が広く使われている設定で、ヴィクトリア朝のイギリスや西部開拓時代のアメリカを舞台とすることが多く、そのような中にSFやファンタジーの要素を組み込んでいる。ヴィクトリア朝の人々が思い描いていたであろうレトロフューチャーな時代錯誤的テクノロジーまたは未来的技術革新を登場させ、同時にヴィクトリア朝のファッション、文化、建築スタイル、芸術を描く。スチームパンク的テクノロジーとしては、H・G・ウェルズやジュール・ヴェルヌの作品にでてくるような架空の機械、最近の作家ではフィリップ・プルマン、スコット・ウエスターフェルド、チャイナ・ミエヴィルの作品にでてくるような架空の機械がある。 他のスチームパンクの例としては、飛行船、アナログコンピュータ、チャールズ・バベッジとエイダ・ラブレスの解析機関のような機械式計算機といったテクノロジーを歴史改変的に扱うものもある。 文学以外では、様々な現代の実用的オブジェクトが職人によって擬似ヴィクトリア朝風の「スチームパンク」スタイルに変換・装飾されており、スチームパンクと称される芸術家や音楽家もいる。 ただし、取り入れられているのはあくまでもヴィクトリア朝のファッションやスタイルのみであり、ヴィクトリア朝の原理主義に近いほどのキリスト教信仰や、人種差別・階級差別・男女差別や異民族・異文化全般に対する蔑視などを基調とする、当時のかなり偏狭な価値観や道徳律は取り入れられていない(スチームパンク世界の価値観や道徳律は、一般に20世紀アメリカのものに近い、リベラル色がかなり強いものである)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スチームパンク」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Steampunk 」があります。 スポンサード リンク
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