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ステム・ライフル : ウィキペディア日本語版
ステム・ライフル

ステム・ライフル(仏語:Carabine à tige、英語:Stem RifleまたはPillar Breech Rifle)はルイ=エティエンヌ・トーヴナンが開発した前装ライフル銃アンリ=ギュスタヴ・デルヴィーニュが発明した方式を改良したものである。
==ステム・ライフル==
デルヴィーニュは内径よりやや小さな弾丸をライフル銃の銃口から落としこみ、槊杖で突いて弾丸を変形させて施条溝にかませる方法を発明していた〔Gibbon p.125 〕。トーヴナンは弾丸をより効率的に変形させるために、薬室の中央に鋼鉄製の「幹」(ステム)を設けた。弾丸を銃口から落としこむと、弾丸底部はこのステムの先端と接触して止まる。弾丸を槊杖で突くと、弾丸は槊杖とステムで押しつぶされることなり、半径方向に拡大し弾丸は施条溝を噛み、またステムを包みこむよう変形し、これにより空力特性が向上した〔Gibbon, p.135 〕〔Mordecai, p.221 〕。トーヴナン大佐はこの発明を1844年に出版した〔Westwood p.23 〕。
この方式は、デルヴィーニュの方式からは改良されてはいるものの、弾道を不規則にすることがあり、完璧とは言えなかった〔。しかし、フランス陸軍はこの改良を1846年に採用した〔。1853年にフランス猟騎兵がこの方式を採用し〔、プロイセン猟兵もまた採用した〔Westwood, p.81 〕。両者とも狙撃兵としての技術が必要とされる分野であった。
このライフルはトーヴナン・ステム・ライフル(Carabines à tige Thouvenin)として知られた。銃には600ヤードまでの照準が刻まれていおり、引き金は非常に軽かった。内腔には8条の施条があり、36インチで一回転するようになっていた〔。
トーヴナン・ライフルは、特にステム周りの掃除が非常に難しいという不便があった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ステム・ライフル」の詳細全文を読む



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