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ストックホルム会議 : ウィキペディア日本語版
国際連合人間環境会議[こくさいれんごうにんげんかんきょうかいぎ]
国際連合人間環境会議(こくさいれんごうにんげんかんきょうかいぎ、United Nations Conference on the Human Environment)は、1972年6月5日から16日まで、スウェーデンストックホルムで開催された。環境問題についての世界で初めての大規模な政府間会合である。通称として、「ストックホルム会議」とも呼ばれる。
キャッチフレーズは、「''かけがえのない地球'' (''Only One Earth'')」。113か国が参加した。
当時、日本の公害被害者とともにこの市民フォーラムに参加した綿貫礼子によると、会議と並行して、市民による「市民広場」と「環境広場」も開催された。
「市民広場」(ピープルズ・フォーラム):ダイドン・グループやバウアウ・グループなど三十余りの民間団体の共催でベトナム戦争を始めとする戦争行為が環境破壊の元になるという、反戦運動が行われていた。ベトナムの少女による「ベトナムの夕べ」や日本の公害被害者による「日本の夕べといったものも行われた〔「生命系の危機 ‐環境問題を捉えなおす旅」 1988年社会思想社 ISBN 4390112635 219-220頁〕。
「環境広場」(エンバイロメント・フォーラム):スウェーデン政府や国連協会と市民による半官半民のフォーラムであり、科学者によるパネルディスカッションや展示、映画などが公開された。アメリカの「地球の友」と英国の「エコロジスト」を出しているグループが共同で出したミニ新聞には国連会議の動きが記されており、国連会議で鯨に対する日本政府の姿勢を攻撃するニュースも記されていた〔「生命系の危機 ‐環境問題を捉えなおす旅」220-221頁〕。
当時、国連主催の会議では、ベトナム戦争には言及しない事が暗黙の了解となっていたのだが、主催国、スウェーデンのパルメ首相が、公式の演説で「戦争」を環境破壊の因子として、位置づけた〔「生命系の危機 ‐環境問題を捉えなおす旅」222頁〕。
この会議において「人間環境宣言」及び「環境国際行動計画」が採択された。これを実行するため、国際連合環境問題を専門的に扱う国際連合環境計画 (UNEP) がケニアナイロビに設立された。
また、開催日の6月5日は、環境の日として記念日となっている。
== 脚注 ==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「国際連合人間環境会議」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 United Nations Conference on the Human Environment 」があります。



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