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ストライガ属 (''Striga'', 英名:witchweedまたはwitches weed)は、アフリカ、アジア、オーストラリアの一部で自生しているハマウツボ科の寄生植物である。いくつかの種はアフリカのサバンナ地域の農業に甚大な被害を及ぼし、穀物栽培にとって甚大な被害を及ぼす有害植物である。また、原生地やアメリカ大陸の他の熱帯、亜熱帯作物を含むその他の地域でストライガ属(以下ストライガ)による作物の収穫量の減少が生じている。 ストライガは明るい緑色の葉茎と小さく鮮やかな色をした魅力的な花が特徴である〔Sand, Paul, Robert Eplee, and Randy Westbrooks.Witchweed Research and Control in the United States. Champaign, IL: Weed Science Society of America, 1990.〕。 ストライガは、従来(クロンキスト体系)では、ゴマノハグサ科に分類されていたが〔FDA Poisonous Database 〕、APG植物分類体系ではハマウツボ科に分類されている 。 ストライガの種の数は定まっていないが、40種以上あるとみられる〔Witchweeds - beautiful but deadly, in The Horticulturalist, Vol. 21-4, October 2012〕〔Kamal I. Mohamed, Lytton John Musselman, Charles R. Riches. The Genus Striga (Scrophulariaceae) in Africa. Annals of the Missouri Botanical Garden, Vol. 88, No. 1 (2001) 〕。英名 witchweed は日本語で「魔女の草」の意味であるが、それは、ストライガが地上に現した時には、すでにほとんどの被害が宿主に発生していることから由来している。学名 ''Striga''もラテン名で「魔女」という意味である〔。 == 宿主と病状 == ストライガは、トウモロコシ、キビ、モロコシ、サトウキビ、コメ、マメ類に寄生する〔Nickrent, D. L. and Musselman, L. J. 2004. Introduction to Parasitic Flowering Plants. ''The Plant Health Instructor''. 〕。作物の収量を大幅に減少させ、さらに全滅にまで至るケースもある〔。特に ''Striga asiatica'' (Asiatic witchweed) 、''Striga gesnerioides'' (cowpea witchweed) 、 ''Striga hermonthica'' (purple witchweed) の3種については、トウモロコシ、モロコシ、コメ、サトウキビに害を及ぼす〔〔Rodenburg J, Riches CR, Kayeke JM, 2010. Addressing current and future problems of parasitic weeds in rice. Crop Protection 29, 210-221〕。 ストライガに寄生された宿主は、生育不良、しおれ、クロロシスのような干ばつ、養分欠乏、および維束管の障害のような病状を現す〔〔Johnson, Annie. New South Wales. Witchweed. 2005. http://web.archive.org/web/20070831213931/http://www.wyong.nsw.gov.au/environment/Weeds_category_one_Witchweed.pdf〕〔Agrios, George N. Plant Pathology. 5th ed. London: Elsevier Academic Press, 2005.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ストライガ属」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Striga 」があります。 スポンサード リンク
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