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スパイダルコ(''Spyderco'' )は、アメリカ合衆国に本社を置く大手ナイフメーカーである。主に生産しているのはフォールディング(折りたたみ)ナイフではあるが、シースナイフも生産している。 == 製品特徴 == 同社社長自らのデザインによるいくつかの特徴的なポイントがある。これらは登山(特にクライミングロープなどを使う本格的なクライミング)のようなプロユース分野に特化した製品も多い。実用的で比較的廉価な製品群が多いことも特徴となっている。 以下に製品のいくつかに共通する代表的な機能・形状を挙げる。 ;サムホール :刃の根元上部に開けられた1cmほどの穴で、片手での操作性に優れており、グローブをしたままでも比較的安全に刃を開くことが可能である。この穴を設けるために、ちょうどワニの目が頭上に飛び出しているかのように峰の部分が穴の周りだけ拡張された製品も少なくない。扱いに慣れれば一秒とかからずに片手で開けるため、片手がふさがっていることの多い登山やクライミングなどにおいて非常に便利な機能で、ほぼ全製品に採用されている。この真円状のサムホールはスパイダルコが特許を取得している。シースナイフでも同社製品であることを表す意匠として穴が開けられている製品も多い。 ;セレーション(波刃) :濡れたロープや厚手の絨毯等のような刃物一般が苦手とする繊維質の素材も容易に切断しやすいよう小波刃2:大波刃1:小波刃2のパターンで並ぶよう刃に波状の加工が施されている。この独特の鋸刃は「スパイダルコ・セレーション」とも呼ばれ、前述のサムホール同様に同社製品を象徴するものとなっている。直刃よりも切れ味は衰えにくく非常に有用な機能ではあるが、刃を研ぐ際に形状を維持するのが困難である。波刃専用砥石も販売されている。 ;刃の形状 :セレーション(全波刃)、ハーフセレーション(半波刃)、プレーン(直刃)の三種類がある。刃側に向かって湾曲した特殊な形状のナイフもあり、幾つかのモデルでは同じシルエットでセレーションの有無が選択できるバリエーションも用意されているなど、用途に応じて使い分けられている。 ;ベルトクリップ :本体グリップ部分に装着されていて、モデルによってはネジ穴が数箇所設けられていて位置を変更できる。一部モデルではワイヤークリップが採用されている。 ほぼ全モデルに該当する上記の特徴の他にも以下の様な特徴がある。 ;フルフラットグラインド :通常ブレードの途中からグラインドがされているが、同社の一部モデルでは、ブレードバックからエッジ方向にかけて全体がグラインドされる、フルフラットグラインドが採用されている。これは工作機械の消耗が早いという加工上の欠点がある反面、通常のグラインドに比べて鋭い切れ味をもたらす。 ;豊富なロック形式 :多くのモデルに採用されるロックバックの他にもボールベアリングロック、スライドロック、コンプレッションロック、フレームロック、スライドロック等、モデルによって非常に多くのロック形式が採用されている。 ;多岐に渡る鋼材・ハンドル材 :同じモデルでも多様な鋼材・ハンドル材のものがある。詳しくはそれぞれ「鋼材」「ハンドル材」の項目に記載。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スパイダルコ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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