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スピアン・プラプトス(Spean Praptos, プラプトス橋)は、カンボジアのアンコールからプノン・チソール (Phnom Chisor) に至る道にある〔Rooney, 2011, pp.393-394〕、コンポン・クデイ (Kompong Kdei) の町に渡るチクレン川に位置する〔。その場所からコンポン・クデイの橋とも呼ばれる。この橋は12世紀(12世紀末-13世紀初〔)、王ジャヤーヴァルマン7世 (在位1181-1220年〔)の治世中に建造された〔Hindu Wisdom - Sacred Angkor3 〕、現在に残るいくつかのクメール王朝時代の橋の1つである。欄干の両側には、それぞれ約2mの大きさの、9つの頭をもつナーガの彫刻がある〔。 スピアン・プラプトスの名は、クメール語で「方向を告げる橋」(スピェン=プラップ=トゥッフ)の意。また、これらの橋が架かる街道は「王の道」とされる〔。 1964年に〔、当時のフランスによる国道6号線の再建に伴い補強修復された〔片桐正夫 (2008)、35頁〕。2006年には自動車用のバイパス道路が古道の南側に造られた。 == 構造 == 延長87m、幅17mという大規模な持送りアーチ(コーベルアーチ、corbel arch)の石橋であり〔、高さは約10mで〔、21の狭いアーチ(迫り出し構造)を備える〔〔片桐正夫 (2008)、35頁、44頁〕。橋脚間の開口部の幅は約2m、橋脚の幅は約1.5m〔。 この開口部の狭い構造については、灌漑用の貯水池とされるバライに変わり、ダムとして流れを堰き止めるためという説もある〔。 同じ構造の橋は、他にもアンコール地域のスピアン・メーマイ (Spean Memai) や、アンコール・トムと東バライの間にあるシェムリアップ川の手前の小道に位置するスピアン・トマ (Spean Thma)、および前王国のいくつかの場所でも認められる。〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スピアン・プラプトス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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