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スピニング・トーホールド : ウィキペディア日本語版
スピニング・トーホールド
スピニング・トーホールド () は、プロレスの技。または、ザ・ファンクスドリー・ファンク・ジュニアテリー・ファンク)が1977年世界オープンタッグ選手権(現在の世界最強タッグ決定リーグ戦)から使用した入場テーマ曲である。
== プロレス技 ==
和名は回転足首固め。仰向けに寝ている相手の片足のひざ裏部分に対面にある自分の足を差込んで相手の足を地面と水平に折りたたみ、両手で相手の足首とつま先をつかんでそこからテコの要領で膝と足首を極めるという足関節技の一種。この体勢から差し込んだ足を軸にして自ら回転し、その勢いでさらに極めると強さを増すという技である。
もともとはカウボーイでもあったというドリー・ファンク・シニアが編み出した技であるという。その息子であるドリー・ファンク・ジュニア、およびテリー・ファンクが使用した。その他、テッド・デビアスのような西部出身のレスラー、およびカウボーイをギミックとして持つレスラーが得意技として使用する。日本人ではジャンボ鶴田(ザ・ファンクスの道場で修業したことがある)がよく使っていた。これらのことから、1970~80年代のザ・ファンクス・ブームの頃に全日本プロレス中継アナウンサーだった倉持隆夫は「ファンク一家の伝家の宝刀スピニング・トーホールド」と称していた。
この技の返し方としては、最もポピュラーなものとして、技をかけている側が正面を向いたときに空いている足で蹴飛ばすというものがある。また、ジャイアント馬場は、技をかけている側が正面を向いたときに相手の頭をつかみ、相手が離すまで脳天唐竹割りを喰らわせるという方法で脱出したことがある。映像を見ると一目瞭然だが、回転する時にどうしても一瞬手が相手の足から離れるので、その隙を利用してロープブレイクを狙うという脱出法もある。
また技をかけている相手が屈んだ状態にある場合、そのまま首を取られてスモールパッケージホールドに取られるというのも現代プロレスの定番ムーブとなっている。
この技に纏わる印象的なシーンとしては、1981年12月「世界最強タッグ決定リーグ戦」最終戦のザ・ファンクス(ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク)対ブルーザー・ブロディ&ジミー・スヌーカ組の対戦が上げられる。ドリーがスヌーカにスピニング・トーホールドを掛けている最中に、スヌーカが返すでもなくロープに逃げるでもなくただ耐え続け、レフェリーの注意を引きつけている間にセコンドのスタン・ハンセンがテリーをウエスタン・ラリアットでKOし、レフェリーが見ていなかったということで反則にはとられず、二人掛かりの攻撃を受けたドリーがピンフォールされ、ブロディ&スヌーカ組が試合に勝利し優勝を決めたということがあった。
最近では使い手がめっきり少なくなった技であるが、日本では西村修がドリーから直接に指導を受け、またテリーを崇拝しているMEN'Sテイオー(元テリー・ボーイ)も好んで使用している。
また、漫画『キン肉マン』に登場する、テリーマンテリー・ファンクをモデルとしたキャラクター)、およびその続編『キン肉マンII世』に登場する、テリー・ザ・キッド(テリーマンの息子)の得意技でもある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「スピニング・トーホールド」の詳細全文を読む



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