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スファエロトルス
スファエロトルス(''Sphaerotholus'')は白亜紀後期に現在のアメリカ合衆国西部およびカナダに生息していたパキケファロサウルス科恐竜の属の1つである。現在のところ3種が記載されている。タイプ種 ''S. goodwini''はアメリカ、ニューメキシコ州サンファン郡にある(カンパニアン後期)のデンナジン部層で発見された。''S. buchholtzae''はモンタナ州カーター郡西部にある(マーストリヒチアン後期)で発見された。そして''S. edmontonense''はカナダ、アルバータ州にあるで発見された。属名はギリシャ語で「ボール」を意味する''sphaira''と「ドーム」を意味する''tholos''から造語されており、堅頭竜類に特徴的な頭骨にちなんだものである。カンパニアンのニューメキシコからマーストリチアンのモンタナまで、この属は比較的長い期間存続し(700万年-800万年)し、広範囲に生息してた。2002年にこの属を記載した WilliamsonとCarrは以下のような記相を示している。他のパキケファロサウルス科の属と異なり、尾側から見て横方向の深さが減少した頭頂骨-鱗状骨間棒状部(parietosquamosal bar)があり、1列の骨瘤と1箇所の側面腹側の角の骨瘤で縁取られている。スファエロトルスは高度に派生的(進歩的)な堅頭竜類であると考えられている〔Carr, T. E. and Williamson, T. D. 2002. "A new genus of highly derived pachycephalosaurian from western North America". ''Journal of Vertebrate Paleontology'' 22(4):779-801.〕。 ==種==
===''Sphaerotholus goodwini''=== タイプ種のホロタイプ(NMMNH P-27403、ニューメキシコ自然史博物館蔵)は顔面と口蓋の要素を欠く不完全な頭骨で構成される。この種は以下の記相で識別される。尾側から見たparietosquamosal barの横方向の深さの減少程度が''S. buchholtzae'' よりも少なく、頭頂骨がの間の薄い細片に変わっている。種小名は堅頭竜類の研究に貢献した古生物学者Mark Goodwinに献名されたものである。''S. goodwini'' として参照される第2の標本(NMMNH P-30068)はカートランド層のファーミントン部層の上部から発見された。この標本は断片的な鱗状骨とほぼ完全な歯骨、および不確定な頭骨の断片で構成される〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スファエロトルス」の詳細全文を読む
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