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スパークリング・ワイン(Sparkling wine)または発泡性ワイン(はっぽうせいワイン)とは、ワインの一種。二酸化炭素を多く含み、開栓すると圧力が下がって二酸化炭素が気泡として立ち上ってくるもの。通常のワインにも炭酸ガスは含まれるが、溶け込んでいる量が少ないため開栓しても発泡しない。スパークリングワインには、瓶内発酵のために二酸化炭素が溶け込んでいるものと、人工的に二酸化炭素を吹き込んだ、いわゆる炭酸ワインとが存在する。 日本ではスパークリングワインの総称としてシャンパンの語が使われることもあるが、本来はAOCの規定に従った、フランスのシャンパーニュ地方産のスパークリングワインにのみ許された呼称である。シャンパーニュ地方以外で製造される、シャンパンと同様の製法を用いたワインをフランスではクレマン(Crémant)と呼ぶ。それぞれ呼称が異なるが、シャンパン、クレマンともにスパークリングワイン(フランス語ではヴァン・エフェルヴェサン Vin effervescent、ヴァン・ムスー Vin Mousseux)の一種である。普通の(発泡性でない)ワインも開栓せずに放置した場合などに発泡することがあるが、これはスパークリングワインには含まず、品質の劣化として忌み嫌われる。 なお、スパークリングワインに対して非発泡性ワインはスティルワイン(Still wine)と呼ばれる〔『これは役立つ!違いのわかる事典』 p.376 PHP研究所 1997年〕。二酸化炭素が多く溶け込んでいる分瓶内の圧力も高くなるため、スパークリングワインの瓶はスティルワインの瓶よりも頑丈にできている。 ワイン(wine)とは、元々果実酒を意味するが、内部に炭酸発泡しているブドウ以外の果実を使用したものに関して日本国内では、シードル(フランス語ではcidre、英語では: cider)と表記されている場合がある。 == 製法 == 製造方式には、シャンパン方式もしくはトラディッショネル方式(両方とも同じ、瓶内二次発酵)、シャルマ方式(タンク内二次発酵)、トランスファ方式、炭酸ガス注入方式がある。 ワインは発酵の段階で炭酸ガスを放出するが、シャンパン方式では、これを発酵が終わりきらないうちに瓶詰めする。すると瓶の中で発酵が続き、発生した炭酸ガスはワインの中に溶け込んで発泡する。ただし、炭酸ガスの発生をより活発にするため、瓶詰め時に砂糖などの糖類を加えることもある。 瓶の栓はほとんどがマッシュルーム型に成形したコルクが使用される。ビールのような王冠や、スクリューキャップを栓に使用したものも存在する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スパークリングワイン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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