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スプリングフィールド1903小銃()は、アメリカ軍のボルトアクション式ライフル(制式名M1903)である。公式には1903年6月19日から支給が開始された。M1903は第一次世界大戦および第二次世界大戦を通して使用され、1936年にセミオートマチックのM1ガーランドが制式化されるが、不具合と配備の遅れにより1942年初期頃まで第一線で運用された。M1ガーランドへの代替後も、朝鮮戦争およびベトナム戦争まで狙撃銃として使用された。 == 概要 == 公式には4タイプの派生型があるが、副派生型もある。基本的には以下の通り。 ; M1903(1903年) : .30-03(30-45)弾を使用するS型銃床の基本型。 ;; M1903(1905年) :: 棒状銃剣から1905年式ナイフ型銃剣に、また、1905年式照準装置に変更された。 ;; M1903(1906年) :: 新型のM1906 .30-06弾に変更された。 ;; M1903 Mark I(-1908年) :: ピダーセン・デバイス(Pedersen Device、.30口径拳銃弾を連射できる装置)を取り付けた特殊用途型。 ; M1903A1(1929年) : 銃床が直線型(C型銃床)に変更された。 ; M1903A2(1930-1940年代) : A1またはA3型をもとに、余分な部品を取り去り、大砲の縮射訓練用としたもの。 ; M1903A3(1942年) : プレス工法を取り入れて製造しやすくしたもの。銃把・銃床部分の形状にも差異がある。後期型は指溝のないS型銃床となった。 ; M1903A4(1942年) : M1903A3を改修した狙撃用バージョンで、M73またはM73B1(2.2倍スコープ)などを取り付けたもの。銃床の形も改善された。 これらの他に、主要な2タイプがある。一つは訓練用で、もう一つは国際競技などで使用する競技用銃である。加えて、いくつかの民間用、試験用などがある。長期間に渡る製造・支給の結果、ある期間や製造者による細かい違いが多数存在する。重要な点は、M1903シリーズのうち.30-06用として製造されたものも、.30-03弾を撃つことができたが、逆は不可能だったということである(コンバージョンが必要)。 この銃の軍用としての特徴で重要なことは第一次世界大戦において米軍制式ライフルとして使用され、第二次世界大戦の初期、特に太平洋戦線でも使用されたことである(これらは可能な限りM1ガーランドに置き換えられたが、他の用途として残った。主に狙撃銃と、ライフルグレネード発射用である)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スプリングフィールドM1903小銃」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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