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スペインの政党[すぺいんのせいとう] スペインの政党(スペインのせいとう)では、スペインにおける政党について説明する。 ==概要== フランコ体制下ではスペイン内戦中の1936年9月に公布された国防評議会布告によって、全ての政党の廃止が宣言された。そして翼賛組織として1937年4月に「ファランヘ党」として結成された「国民運動」(Movimiento Nacional)のみが唯一の政党として認められ、それ以外の政党は全て非合法とされていた。しかし、フランコが1975年11月に死去した後、民主化を求める声が強まり、それに答える形で1976年6月の政治結社法、7月の刑法改正、翌77年1月の政治改革法と改正政治結社法など一連の立法措置が行われたことで政治結社の自由が認められるようになり、非合法化されていた社労党や共産党が合法化され、新しい政党も相次いで結成された。1977年6月の総選挙では、実に150を超える政党や政治団体が候補を擁立したが、大部分は全党員がタクシーに納まる「タクシー政党」と呼ばれる泡沫政党であった。翌年に制定されたスペイン憲法(1978年憲法)の第1条で「スペインは政治的多元性を擁護する」と明記され、民主的な政党の自由な活動が明確に保障された。 スペインの政党は社会労働党(PSOE)や国民党(PP)といった全国政党以外に、カタルーニャやバスクをはじめ、ほぼ各地域にその地域を代表する地域政党が多数存在し、それらのうち有力なものは国会に一定割合の議席を占め、二大政党であるPSOEとPPの狭間でキャスティングボートを握っていることが特徴である。 1978年憲法の第6条において「政党は、複数政党主義の現われであり国民の意思の形成及び表現に協力するものにして、かつ政治参加の基本的手段である」と政党について定義づけをした上で「設立及び活動の遂行は、憲法及び法律の尊重の範囲内で自由である」ことが明記されている。但し同条では「政党の内部構造及び機能は、民主的でなければならない」と明記されており、反民主的な政党の活動については制限することも可能となっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スペインの政党」の詳細全文を読む
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