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スペイン北大西洋条約機構緊急展開軍団(スペインきたたいせいようじょうやくきこうきんきゅうてんかいぐんだん、英称:NATO Rapid Deployable Corps - Spain、略称:NRDC-SP、もしくはRapid Deployable Spanish Corps:緊急展開スペイン軍団)は、北大西洋条約機構における軍事機構分野の欧州連合軍内に編成されている地上軍高即応部隊司令部と実働体たる緊急展開軍団のこと。2001年はじめ頃に編成開始され、司令部はスペイン・バレンシア州バレンシア県ベテラ(:es:Bétera)のハイメ1世軍基地に所在している。 == 歴史 == 1999年半ば、NATOは冷戦時代の旧概念を払拭し新戦略概念を策定した。新戦略概念に基づきNATO軍事機構は改編を開始する。2000年、その過程において全加盟国は通常戦から人道援助まであらゆる任務を遂行可能で常設的な高水準即応部隊の編成準備が開始される。 2001年初頭、地上軍高即応部隊の編成計画が開始される。この日をもって同盟内での組織や訓練などのために要員を割り当てる。同年9月、ハイメ1世軍基地にて司令部の運用が開始され、10月には国家的評価を実施する。2002年5月に初期評価での能力を獲得、同年11月に完全作戦能力を獲得し「HQ NRDC-SP」の名称を得る。 2004年10月11日の勅令2015/2004で地上軍高即応部隊司令部はスペイン陸軍内での編制に加えられ地上部隊司令部と並列する。そしてNATO加盟国軍から司令部要員の受入れを開始する。2005年7月にNATO即応部隊第5期(NRF-5)に指定され、同年10月8日のパキスタン地震の発生でカシミール地方へスペイン軍将兵370人含む約1,000人を被災者救助任務に派遣される。 2008年、ブルンスム統連合軍司令部統裁下でステッドファスト・ジャガー08演習に参加する。一ヵ月後、ベテラにて11月4日から14日までステッドファスト・ジャガー08演習の枠内でドイツのグラウヘンヴェーア多国籍共同シミュレーション・センター統裁下におかれる。同様に、ナポリ統連合軍司令部統裁下でNATO即応部隊第12期(NRF-12)の為に陸海空部隊の能力を確認する。同年12月に新概念を作成し、これに基づく部隊を新編した。国際的任務分担に応じられるよう、基地の司令部機能でのNATO加盟国軍からの司令部要員の受け入れ態勢を強化した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スペインNATO緊急展開軍団」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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