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スペイン狭軌鉄道[すぺいんきょうきてつどう]
スペイン狭軌鉄道（〔Law 11/1965 of 23 September. Boletín Oficial del Estado Number 230. 25 September 1965 (PDF) 〕）は、 2012年まで存在したスペインの国営鉄道事業者。略称はFEVE。スペインのメーターゲージ路線の大部分に当たる1,250kmの路線を保有していた。
== 歴史 ==
倒産した民間鉄道を引き継ぎ、1926年からは政府経営のEFE (Explotación de Ferrocarriles por el Estado)が運行されていたが、EFEに代わる組織として1965年にFEVEが設立された。1941年にはレンフェ（スペイン国鉄）が設立されており、やがてスペイン国内の全ての広軌鉄道がレンフェの所有となると、EFEは狭軌線のみを運営する組織となった。FEVEは政府所有の商業的な会社として1972年に設立された。
FEVEは既存の事業者が利益を上げる事の出来なかった標準軌線（軌間1,435mm〔Ferropedia - Compañía del Ferrocarril de Langreo en Asturias 〕）及び狭軌線（1,067mm〔Tranvía de Cartagena a La Unión 〕, 1,000mm, 914mm, 750mm）を吸収し続け、その多くは軌間1,000mmに変更された。しかしながら、スペイン1978年憲法下での地方分権により、FEVEも事業の一部を新たに出来た自治州に移管し始めた。1978年に一部がカタルーニャ州に移管されてカタルーニャ公営鉄道 (FGC)となり、1986年に一部がバレンシア州に移管されてバレンシア公営鉄道 (FGV)となり、1979年に一部がバスク州に移管されてバスク鉄道となり、1994年に一部がバレアレス諸島州に移管されてマヨルカ鉄道となった。ムルシア州の狭軌鉄道ネットワークはFEVEの制御下に残った。前述のEFEはマドリードで郊外路線を運行していたが、この路線はメトロ・マドリードの10号線となった。
2012年12月31日、FEVEの狭軌ネットワークとレンフェの広軌ネットワークが合併され、FEVEという企業は消滅した。インフラは国営のに移管され、車両はレンフェ・オペラドーラに移管された。狭軌ネットワークの運行は再編成後に同じ条件下で続けられている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』
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