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SSME(Space Shuttle Main Engine、スペースシャトルメインエンジン)は、スペースシャトルのオービタ後部に3基装備されている再使用型液体燃料ロケットエンジン。メーカーはロケットダイン社。形式はRS-24が与えられている。初期設計は1972年。 スペースシャトル計画では計46基のSSMEがあり、3基が1回の打ち上げで使用される〔KSC booklet, Quote: "Since the first Space Shuttle launch on April 12, 1981, 42 different SSMEs have successfully demonstrated the performance, safety, and reliability of the world's only reusable liquid-fuel rocket engine.", source 〕。 NASAは14基から16基のブロックIIのSSMEを保有しており、シャトル退役後も次の計画で使用することを考慮して保管されている〔 〕。 == 概要 == SSMEは外部燃料タンクからの液体水素と液体酸素を燃焼する事で推力を発生させる。更に固体燃料ロケットとオービタルマニューバリングシステムからも推力を得る。それぞれのエンジンは離陸時におよそ1.8MNまたは400,000lbfの推力を発生する。エンジンの比推力(''I''sp)は真空中で453秒、海面高度で363秒で噴出速度はそれぞれ4440 m/sと3560 m/sである。 全体でSSMEの重量は約3.2 t (7,000lb)である。エンジンは飛行後外されてSpace Shuttle Main Engine Processing Facility (SSMEPF)で整備され必要な部材は交換される。SSMEは極端な温度下で運転される。液体水素は-253℃で液体酸素と燃焼すると鉄の沸点よりも高い3300℃に達する。それぞれのエンジンは毎秒1340ℓの推進剤を消費する。もしエンジンが液体酸素と液体水素の代わりに水を吸い込んだら平均的な水泳プールを75秒で(3基の場合は25秒)排出する。 外部燃料タンクからの燃料と酸化剤は3系統のラインによってそれぞれのエンジンに供給される。 SSMEの燃焼の際の水素と酸素の重量混合比は1対6となっている。酸素+水素=水の化学反応を完全に行わせる場合の水素と酸素の重量混合比は1対8であり、SSMEの重量混合比は水素が多くなっている。 これには2つ理由がある。一つは完全燃焼させてしまうと、燃焼室の温度が上がり過ぎてしまい耐えられなくなるので、水素を余分に供給することにより温度を下げるためである。二つ目は、推進剤としては排出されるガスを100%水蒸気ではなく、水素ガスを混ぜて軽くした方が噴射速度が高くなる(比推力が大きくなる)ためである。特にスペースシャトルの構成は、固体ロケットブースターを第1段、SSMEを持つ本体を第2段と見ることができ、そういった構成では2段目を比推力重視としたほうが有利である。 SSMEは、初期型のSSME以降、Phase-II(1988年:チャレンジャー事故後の改良型)、Block-I(1995年)、Block-IIA(1998年)、Block-IIと信頼性・整備性を向上するための改良が行われており、2001年からはBlock-IIが使われるようになっている。帰還後、3基のエンジンはオービターから外されて分解、検査、再組み立て、燃焼試験が行われ、次のフライトに備えられた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「SSME」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Space Shuttle main engine 」があります。 スポンサード リンク
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