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スポロディニエラは、ケカビ目のカビである。昆虫の死体だけに発生して発見される。 == 特徴 == スポロディニエラ(''Sporodiniella'')は、ケカビ目に所属するカビである。胞子嚢柄の先端が散形に分枝し、それぞれの先端に不実棘状突起との対で胞子嚢をつけるのが特徴である。ただ一種(''S. umbellata'')のみが知られている。 かなり大柄なカビで、背丈は数cmを越える。基質から多数の胞子の柄を立ち上げる。柄は途中では分枝を出さず、先端で多数の分枝が散房状に出る。その分枝のそれぞれの先端からはさらに数本の枝が広がるように出る。これらの最後の枝はその先端が不実の棘となっており、その基部近くの上側の方へ短い柄を出し、その先に胞子嚢を生じる。全体として見ると、長い枝の先にくす玉かぼんぼりのような細かい枝分かれが着いているように見える。 胞子嚢は球形で径20-65μ、大きな柱軸がある。胞子嚢の壁はほぼ滑らかで、胞子が成熟するとその壁がとろけるようにして胞子が放出される。胞子嚢胞子は径3.5-6μ、ほぼ球形で表面に細かい突起がある。 接合胞子嚢はケカビなどのそれによく似たもので、表面に網状の模様がある。自家不和合性である。 培養する場合、通常の培地でよく成長し、成長速度は早い。よく育つとシャーレの中が一杯になるという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スポロディニエラ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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