|
スマートドラッグ()は、人間の脳の機能や能力を高めたり、認知能力や記憶力を高める薬品や物質の総称である。ヌートロピック(Nootropic)、メモリエンハンサー(memory enhancer)、ニューロエンハンサー(neuro enhancer)、コグニティブエンハンサー(cognitive enhancer)、インテリジェンスエンハンサー(intelligence enhancer)とも呼ばれる。 == 概要 == スマートドラッグは、狭義には医薬品のみを指すが、広義には栄養素やサプリメントや健康食品などを含めることもある。ここでは、後者の定義を使用する。英語圏では"Smart drug"のほかに、後者の定義と同じ意味で"ヌートロピック"(Nootropics:向知性薬、すなわち脳の認知能の向上薬を指す)という呼称がより多く使われている。略称は、スマドラである。スマートドラッグの日本語訳には「頭のよくなる薬」〔ウォード ディーン、ジョン モーゲンサーラー 『頭のよくなる薬-スマート・ドラッグ』 スマートドラッグ研究会訳、第三書館、1994年5月ISBN 978-4807494071。原著 ''Smart drugs & nutrients'', 1990〕、「頭をよくする薬」〔B・ポッター、S・オルファーリ 『ブレイン・ブースター-頭をよくする薬、ビタミン、栄養素、ハーブ』 オルタードディメンション研究会編、麦谷尊雄訳、オークラ出版、1999年10月。ISBN 978-4872785203。原著 ''brain boosters'' 1993〕などがある。脳の機能を高める栄養素はsmart nutrientsと呼ばれ〔Abram Hoffer, Morton Walker ''Smart Nutrients : Prevent and Treat Alzheimer's, Enhance Brain Function'', 2002 ISBN 978-1890612269〕、日本語訳には「頭をよくする栄養素」〔アール・ミンデル 『完全版 ビタミン・バイブル』 丸元淑生訳、小学館、2004年3月。ISBN 978-4093940672。48-49頁。〕がある。 スマートドラッグは主に、脳の神経伝達物質や、酵素・ホルモンなどの神経化学物質の供給を増やしたり、酸素供給量を向上させたり、神経の成長を促進させたりすることによって働くといわれている。 また、スマートドラッグと呼ばれる化合物の大半(いわゆるヌートロピック)は、単なる栄養素や植物成分(ハーブ、根、豆、樹皮など)で、一般用医薬品としてドラッグストアで購入可能であり、栄養補助食品として利用されている。 全体のうちのごく一部のスマートドラッグは処方せん医薬品であり、認知学習障害やアルツハイマー病、パーキンソン病の治療や、酸素欠乏による低酸素症を防ぐ目的で使用される。これらの医療用医薬品は人間強化を目的とした様々な応用も可能であるためにインターネット上で大規模に売買がなされており、また、医療目的外の個人的な認知能力の向上を目的とした多くの人々によって使用されている。 なお、専門家による科学的研究はスマートドラッグの利用者が主張する利点の一部を支持する一方で、大半のヌートロピックに関する多くの主張は、科学的に正式なテストが行われていない点には注意が必要である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スマートドラッグ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|