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「スモーク・オン・ザ・ウォーター」(Smoke on the Water) は、イギリスのロックバンド、ディープ・パープルの楽曲。1972年に発表したアルバム『マシン・ヘッド』に初収録。1973年にはアメリカ盤シングルがBillboard Hot 100で4位に達し、「ハッシュ」(1968年)以来5年ぶりの全米トップ10シングルとなった〔Deep Purple - Awards : AllMusic 〕。また、バンドの母国イギリスでは、バンドが一度解散した後の1977年に全英シングルチャート21位に達している〔ChartArchive - Deep Purple 〕。「ハイウェイ・スター」、「ブラック・ナイト」、「紫の炎」などと並び彼らの代表曲の一つ。 == 解説 == 製作直前だった1971年、スタジオとして使用する予定であったモントルーのカジノでフランク・ザッパのコンサートが開かれた際、信号拳銃を持った熱狂的なファンが放火、その一部始終を歌詞に綴った。このカジノの片隅にはステージがあり、ライン直結で録音できる設備が備わっていた。「マウンテン・スタジオ」は元々ワイン置き場で、過去にレッド・ツェッペリン、デヴィッド・ボウイなどがレコーディングしたことでも有名。クイーンはレコーディングのみならず、アルバム『ジャズ』のジャケット写真にカジノステージを登場させ、後には買い取った。現在は、スタジオのオーナーでエンジニアのデイヴィッド・リチャーズが手放し、スタジオとしては機能していないが、入り口は存在している。また近隣の公園に、ライトアップするSMOKE ON THE WATERというライティングがある。 数多くのロック・ソングの中でも、最も有名で印象的なリフを持つ。このリフを演奏する際、ダウンピッキングで演奏するギタリストも多いが、リッチーは下方向から上方向へアップピッキングで演奏をしている(73年当時のライブ映像からもはっきりと確認できる)。また、ギター、キーボード、ドラム、そしてベースと序々に折り重なる導入部はクリームの「サンシャイン・ラブ」やレッド・ツェッペリンの「胸いっぱいの愛を」などと共通する部分がある。 極めてシンプルなコード進行にも関わらず、あらゆるギター・テクニックの要素が含まれているとされ、ハードロック、ヘヴィメタル系のアマチュアバンドのギタリストなら、誰でも「スモーク・オン・ザ・ウォーター」をカヴァーしたと称されることも多い。それゆえ「初心者向き・素人向き」の曲というイメージがあるが、同曲のギターソロを原曲どおり正確に弾ける人は意外に少なく(特にCmの箇所の16分音符)、クレイジーケンバンドのギタリストである小野瀬雅生も「ギターマガジン」において「スモーク・オン・ザ・ウォーターを笑うものはスモーク・オン・ザ・ウォーターに泣く」という言葉を残している。 ロジャー・グローヴァーは「シンプルだからこそ他と絶対間違わない、一度聴けばそれだと分かる。シンプルだからこそ力強い」とスモーク・オン・ザ・ウォーターを評している。リッチー・ブラックモア自身も好きな曲の一つで、「イアン・ギランのハーモニーがとても耳に心地よく聴きやすい」と言っており、レインボーやブラックモアズ・ナイトのライヴでも演奏されたことがある。また、イアン・ギランは1983年にはブラック・サバスのライヴでこの曲を歌っており、ブラック・サバスのアルバム『悪魔の落とし子』のデラックス・エディション盤にライヴ音源が収録されたのに加えて、2006年にはソロ・アルバム『ギランズ・イン』にセルフ・カヴァーを収録した。 その他にもアイアン・メイデン、イングヴェイ・マルムスティーン、ドリーム・シアター、G3、日本ではKUWATA BAND、松本孝弘、X、王様(『湖上の煙』の題名で)など、数多くのアーティストがこの楽曲をライヴでカヴァーしている。 今でこそディープ・パープル最大のヒット曲にして最も有名な曲であるが、当時は数合わせに作った曲であり、ライヴでの演奏リストにも入っていなかった。最初のシングル盤としての候補曲は「ネヴァ・ビフォア」が挙がっていたが当時、アメリカのラジオのディスクジョッキーが「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を気に入り頻繁に放送で流したことがヒットに繋がったという逸話がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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