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スラッシュドットジャパン : ウィキペディア日本語版
スラッシュドット

スラッシュドット()とは、特に米国で有名な、コンピュータ関係のニュースを扱うWeb上の電子掲示板である。呼称は「スラド」「すらど」「/.」、日本サイトの場合には「/.J」〔Jは (日本)の略。〕。日本サイトは2015年5月11日に正式名称を「スラド」に変更した。
他のウェブサイトで紹介されたニュースなどの要約リンクと共に提供し、それに対して読者がコメント(意見)を書き込んでいく。それぞれの記事には50 - 700程度(過去最大は5687〔2012年1月現在、本国版でのコメント数最大(5687)は、2004年11月にアメリカ大統領選挙ジョン・ケリージョージ・W・ブッシュに敗北宣言をしたと報じたニュース。
Slashdot: Hall of Fame (英語、スラッシュドット
Kerry Concedes Election To Bush - Slashdot (2004.11、英語)〕)のコメントがつけられる(日本版では10 - 150程度、過去最大は1018〔2012年1月現在、日本版でのコメント数最大(1018)は2004年5月にファイル共有ソフトWinny作者の47氏こと金子勇逮捕する方針と報じたニュース。
スラド: 殿堂入り (スラッシュドット・ジャパン)
Winny作者の47氏、逮捕 | スラド (2004.5.10)〕)。
==特徴==
ニュース記事(「ストーリー」)は読者からの投稿(「タレコミ」)として編集者グループに提供され、それを各編集者が選択して掲載する、という方式が採られている。各記事には、匿名・非匿名関わらずに読者が自由に「コメント」を投稿することが出来る。
ある読者のコメントに対して、別の読者がプラスマイナス点数付け(モデレーション)をする、「モデレーションシステム」の導入が特徴的である。コメントのモデレーションは+5〜-1の範囲で変化する。通常の初期値は、アカウント(ID)を持ち、ログインしている読者は1、匿名として投稿した者は0である。モデレーションする権利はアカウント(ID)を登録して定期的にスラッシュドットを訪れ、かつ登録後一定の期間が経過した読者に、今までの投稿へのモデレーションなどを鑑みた上で、システムが無作為に与えるようになっている。ただし、モデレートする意志がない場合、ユーザー設定で「モデレートする意志」のチェックを外すことで、モデレート権は回ってこなくなる(既定はオン)。またモデレート権は一時的なものであり、3日間のみ有効、かつ5つ以内のコメントに対して行使できる。さらに「メタモデレーション」という仕組みもあり、別な読者がモデレーションの結果に対し「公正・不公正」の評価ができる。これにより恣意的なモデレーションを抑止する効果を意図している。
また、アカウントを持つものは、投稿したコメントへのモデレーションや行ったモデレーションへのメタモデレーションに応じて「カルマ」と呼ばれるポイントが付与される。このカルマは、先のモデレーション権取得条件の一つであったり、投稿のモデレーション初期値を+2にすることができる(ただしこれを行うと代償としてカルマは下がる)など、若干の特典が得られる。なお、カルマの数値は実際に示されることはなく、ユーザは「たっぷり」などのような抽象的言葉でのみ知ることができる。
ログインせずに匿名で投稿した場合、投稿者名が (匿名の臆病者、AC)となり、前述のモデレーションシステムや大量の連続投稿ができないなどの制限がある。その一方で「内部の人間なのでACですが……」と注釈付きで貴重な情報を提供する技術関係者も多く、そのような発言に対して、同サイトのモデレート制度により「参考になる」等の評価が寄せられることもある。
掲載された記事には内容に応じたトピックに属する。それぞれに対しトピックアイコンが用意されている。また、トピックとは別にセクションという区別が設けられており、セクションローカルとして投稿されている記事は基本的にトップページにタイトルだけが載る(編集者が決める)。例えばアンケート記事である「に聞け! ()」などはセクションの一つである。
記事の傾向としては、多方面に及ぶ新技術に関するものから、セキュリティに関する情報、様々なマニアックなネタ、IT業界に関する経済的な記事を主とする。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「スラッシュドット」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Slashdot 」があります。



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