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深発地震[しんぱつじしん]
深発地震(しんぱつじしん、)とは、地下深いところで発生する地震のことである。深発地震は原則として、深く潜り込むリソスフェア(スラブ)内部の性質変化に起因するスラブ内地震である。プレートテクトニクスの観点からは海洋プレート内地震(沈みこんだ海洋プレート内で起こる地震)に分類される。 == 定義 == 深発地震は震源の深さが深い地震であるが、明確な定義はない。だいたい深さ60kmまでの地震を浅発地震()、60kmから200kmまでの地震を稍(やや)深発地震()、200km以深で発生する地震を深発地震という〔稍深発地震と深発地震の境界を300kmとする研究者も多い。 参考:菊地正幸(2003年)『リアルタイム地震学』、東京大学出版会、p.160、ISBN 4-13-060743-X〕。深さ500 - 670kmで深発地震が発生することは多いが、670km〔660kmまたは690kmとする研究者も多い。以下の670kmとの記述箇所でも同様。〕以深ではほとんど発生しない。ただし、トンガ海溝やの特殊な地下構造となっている一部の地域では、これを上回る深さの深発地震も少数ながら発生している。 文脈によっては、沈み込む海洋プレート内(とくに、プレート間地震が起こらない、深さ数十キロメートルより深い場所)で発生する地震を深発地震と称することがある。たとえば芸予地震は、前者の定義では深発地震や稍深発地震には当たらないが、後者の定義では深発地震となる〔後者のその他の例として、2003年5月26日の三陸南地震や、2010年3月13日の福島県沖地震の前震などがある。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「深発地震」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Depth of focus (tectonics) 」があります。
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