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スーパースカラー(''superscalar'',スーパースケーラ)とは、プロセッサのマイクロアーキテクチャにおける用語で、複数の命令を同時にフェッチし、複数の同種のあるいは異種の実行ユニットを並列に動作させ、プログラムの持つ命令レベルの並列性を利用して性能の向上を図るアーキテクチャである。 == 歴史 == 1965年のシーモア・クレイが設計したCDC 6600が、最初のスーパースカラー設計のマシンと言われている。 商用のシングルチップのスーパースカラーマイクロプロセッサは、Intel i960CA(1988年)と AMD 29000シリーズの 29050 (1990年)が最初である。RISC型CPUの設計ではコアが単純であったため、当時の設計ルールの細かさでもワンチップに複数の実行ユニット(ALUなど)を搭載でき、スーパースカラーを実現できたのである。このため、1980年代から1990年代にかけての時期に RISC が CISC に対して性能的に優位に立った。一部の低消費電力の組み込み向けプロセッサを除いて、1998年以降に開発された汎用プロセッサは基本的に全てスーパースカラーである。 現在パーソナルコンピュータでデファクトスタンダードとなっているx86アーキテクチャでは、1993年のPentiumで2実行ユニットのインオーダ実行型のスーパースカラーを実現し、その後の"P6"(Pentium Pro と Pentium II)以降で3実行ユニットのアウトオブオーダ実行型スーパースカラーに発展した。2008年現在のIA-32アーキテクチャは単一コア当り5実行ユニットのアウトオブオーダ実行型スーパースカラーで、平均IPCは3以上を達成している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スーパースカラー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Superscalar 」があります。 スポンサード リンク
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