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スーパースポーツ(、SS)とはオートバイの一種である。かつてはレーサーレプリカと呼ばれていた。 == レーサーレプリカ == 各社オートバイメーカーがレース活動で得た技術を応用し、走行性能の高さやオートバイレースでのイメージを販売戦略に用いた車両をレーサーレプリカとして販売していた。改造範囲の狭い市販車改造レースのベース車両としての役割を持っており、レースでの優劣がセールスに繋がった。 販売台数に年代、レギュレーションなどにより車両の型式は左右され、代表的なレプリカとしてウェス・クーリー、エディ・ローソンがAMAスーパーバイク選手権を優勝した際の車両を模して1979年に発売されたスズキ・GS1000S、1982年に発売されたカワサキ・Z1000Rや、ロードレース世界選手権のトップカテゴリーで500cc2ストローク車両が全盛であった時代にはヤマハ・RZV500Rやスズキ・RG500Γ/RG400Γ、ホンダ・NS400RがGP500レーサーのイメージをそのままに発売された。日本においては普通自動二輪免許で乗ることができる400ccにTTF-1/TTF-3、250ccにGP500/250などの車両にスポンサーしていた企業のグラフィックを施した車両などが販売され、好評を博していた。 1980年代初頭から日本に空前のバイクブーム訪れた。それにともない芸能人がレースに参加したり、日本映画の「汚れた英雄」、週刊少年サンデーの「ふたり鷹」、週刊少年マガジンの「バリバリ伝説」、「資生堂TECH21」のCM等、業界外のメディアでレースやそれを取り巻く環境を取り上げることが多々あり、元々ロードレースに興味がなかった人々を巻き込んで加熱しブームが起こった。後にバブル景気と呼ばれた社会背景も手伝ってロードレースエントリー数も増加し改造範囲が狭いカテゴリの存在やそのレースでの優劣がセールスに繋がることもあり、メーカー各社も毎年のようにモデルチェンジを繰り返して最新テクノロジーを投入して性能向上を図った。そういった背景から高価格であり、レーシングマシンのスタイリング、ディメンションに近くポジションが窮屈、購入してもすぐに旧モデルとなってしまうにもかかわらず、購買欲を刺激することとなり販売台数は増加した。 レーサーレプリカの流行はレーサーレプリカブームと呼ばれた。代表的な車種は2ストロークのヤマハ・TZR、ホンダ・NSR、スズキ・ガンマ、4ストロークのヤマハ・FZR、スズキ・GSX-R、ホンダ・CBR、ホンダ・VFR、カワサキ・ZXRなどであった。 また、モトクロス競技専用車両(モトクロッサー)をベースに市販化されたオフロードモデル(デュアルパーパスモデル)もレーサーレプリカと呼ばれることがあった。 レーサーレプリカブームは、ロードレースに対するブームの沈静化と主たる400ccのマーケットにおいて必要十分の性能でお手頃価格であり日常の使い勝手が良い、カワサキ・ゼファー、ホンダ・CB400スーパーフォア、スズキ・バンディットなどに代表されるネイキッドバイクや、大型自動二輪免許の取得(いわゆる「限定解除」)が容易になったことから大型バイクにマーケットが移行したことにより衰退した。 ファイル:Barry Sheenes Suzuki.jpg|スズキ・1979年RG500バリー・シーン車 ファイル:Suzuki RG500 01.jpg|スズキ・RG500Γ 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スーパースポーツ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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