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セイコーファイブ : ウィキペディア日本語版
セイコーファイブ
セイコーファイブ(Seiko 5)は、日本の腕時計メーカーであるセイコーが製造・販売している腕時計のブランドのひとつ。1960年代以来長期にわたり生産が続いている。
文字盤の盤面に「5」と数字を入れた盾形のエンブレムが飾られているのが目印で、このマークの入ったセイコー製腕時計はほぼすべて「ファイブ」シリーズの何らかのバリエーションと見てよい。
==歴史==
元は「セイコーマチック」と呼ばれた自動巻きモデル〔セイコーは1956年に最初の17石自動巻き腕時計を発売したが生産が軌道に乗らず、量産レベルとなったのは独自の「マジックレバー式」と称する両回転ローター自動巻き機構を諏訪精工舎(現・セイコーエプソン)で開発、高級腕時計「ジャイロマーベル」に搭載して発売した1959年以降である。1960年からはマジックレバー自動巻きを中級機「セイコーマチック」に搭載して発売、普及を拡大した。〕のバリエーションで、1963年、自動巻き・3気圧防水・デイデイト機能を搭載したスポーツマチックファイブが発売された。このモデルが一世を風靡し〔http://www.seiko-watch.co.jp/corporate/history/history1960.php〕、以後、スポーツマチックファイブデラックス、ファイブデラックスなどシリーズ展開され、1960年代から70年代にかけて好評を博した。
1969年クォーツ時計の登場とその後の急速なコストダウンによるクォーツ時計普及によって、日本国内での正規販売は行われなくなったが、日本国外では販売が続けられており、日本国内にも逆輸入されている。日本国外向けとしては、電池供給等の面で制約の多い途上国市場で実用時計としての根強い需要があり、カレンダーの曜日表示は英語略語と、スペイン語(東南アジア、南米向け)、アラビア語(中東向け)等の組み合わせがみられる。仕向地の需要に合わせ、ケースや文字盤、ベルトとも極めて多彩なデザインが設定されているが、日常生活防水(3気圧防水)、自動巻き、デイ・デイト表示という基本は共通する。
1990年代以降のモデルは、自動巻き専用ムーブメント「7S26」〔原型は、東京都下・亀戸に所在した第二精工舎が1960年代後期に開発した自動巻きムーブメント「70系」。その後の改良や合理化に伴い、生産工程は大幅に自動化されており、カレンダー回りのパーツにはプラスチック部品も使われている。石数はこのクラスのムーブとしては平均的な21石で、耐久性で優位となるロービートの毎秒6振動仕様。構造をシンプルにするため、リュウズによるゼンマイの手巻き機能や、秒針規制機能(ハック機能)は省かれている。〕を主にシンガポールまたは中国の工場にて生産、これを中国工場でケース組み込みする手法で供給されており、2000年代に入ってからは、それまでのステンレス裏蓋から、バックスケルトン仕様に変更されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「セイコーファイブ」の詳細全文を読む



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