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セキトリイワシ科[せきとりいわしか]
セキトリイワシ科(Alepocephalidae)は、ニギス目に所属する魚類の分類群の一つ。主に水深1,000m以深に分布する深海魚のグループで、セキトリイワシ・コンニャクイワシなど23属90種が含まれる〔『Fishes of the World Fourth Edition』 pp.193-194〕。科名の由来は、ギリシア語の「alepos(鱗をもたない)」と「kephale(頭部)」から。 == 分布・生態 == セキトリイワシ科の魚類はすべての海の深海に幅広く分布し、特に水深1,000m以深の漸深層から捕獲されることが多い〔。多くの種類は海底から離れた中層で暮らしているが、ナメライワシ属・ヒレナガイワシ属など一部は海底と密接に関連した生活を送るとみられている〔『Deep-Sea Fishes』 p.58〕〔『日本の海水魚』 pp.96-97〕。中層で暮らす種類は積極的に遊泳することはほとんどなく、体を斜めに傾けたり腹部を上に向けたりといった不規則な姿勢で、じっと餌の接近を待って漂っている〔。 本科魚類の食性は多様性に富み、小魚や甲殻類を捕食するものから、ハゲイワシ属の一部のようにクラゲ・クシクラゲなどゼラチン質の浮遊生物を専食するもの〔『深海の生物学』 p.84〕、あるいはデトリタス食性のものまでさまざまである〔『Deep-Sea Fishes』 pp.145-147〕。約10種を含むセキトリイワシ属は食性に関して特異な適応を遂げた一群で、顎から垂らした粘液を用いて海水中の微細な有機物の粒子を捉えると考えられている〔『Deep-Sea Fishes』 p.150〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セキトリイワシ科」の詳細全文を読む
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