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セグリゲーション セグリゲーション(英:segregation)とは、従業員による誤謬や不正を未然に防止することを目的として、業務における執行者と承認者の権限・職責を分離し明確に定めること、またはそうしたルールを定めることで、従業員をモニタリング(監視)し、不正を未然に防止するような組織設計を行うことをいう。 == 用語(職務分掌との違い) ==
職務分掌という用語は、英語で「division of duties(職務の分担)」〔division of duties weblio 2012年9月4日閲覧。〕もしくは「segregation of duties(職務の隔離)」〔segregation of duties weblio 2012年9月4日閲覧。〕と訳されるものの、従来の日本において用いられてきた職務分掌という用語は、文字どおり、業務を手分けして分担するという意味を持ち、その意味は「division of duties(職務の分担)」に近いものがあった。しかし、誤謬や不正行為を防止することを目的として、企業が内部統制の構築を考える際には、職務を分担するだけでは不十分なことが多い。このような状況下においては、意識的に特定の執行者に集中している業務を分離したり、執行者が自分勝手な行動をとらないよう業務を監視する機能を設けたりすることを考える必要がある。このような目的を持って行われる業務の分掌化を、英語では「segregation of duties (【略】:SOD )」と表現することが多く、内部統制構築支援などにたずさわる外資系の監査法人や、外資系コンサルティング会社では、職務分掌といった言葉とは区別して、セグリゲーションという用語を用いることが多い。 以上からもわかるように、日本語における職務分掌という用語と、セグリゲーションという用語の意味は必ずしも同義ではない。すなわち、セグリゲーションという言葉は、狭義の職務分掌としての意味を有し、職務分掌よりも狭い概念である。しかし、誤謬や不正行為を防止するという明確な目的を持った分掌化である点で、職務分掌という言葉よりも高い次元でセグリゲーションという言葉が用いられることが多い。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セグリゲーション」の詳細全文を読む
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