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日本たばこ産業[にほんたばこさんぎょう]

日本たばこ産業株式会社(にほんたばこさんぎょう、、略称: JT)は、日本たばこ、並びに医薬品、食品・飲料の製造・販売会社である。日本たばこ産業株式会社法に基づき大蔵省(現在の財務省)所管の特殊法人(現在は特殊会社)として、1985年昭和60年)4月1日に設立された。TOPIX Core30の構成銘柄の一つ。
== 会社概要 ==

旧・日本専売公社から1985年昭和60年)4月1日に業務を承継している。特別法「日本たばこ産業株式会社法」による特殊会社で、根拠法には、全株式のうち3分の1以上の株は日本国政府財務省)が保有しなければならないと規定されている。
たばこ事業法により、国産葉タバコの全量買取契約が義務づけられる一方、煙草製造の独占を認められている。したがって国内で唯一、業としてたばこの製造を行っており販売シェアは約60%である。他に、医療器具や医科向け医薬品加工食品清涼飲料水などの製造も手がける。売上高の76.9%が煙草である(2010年実績。うち国内分は31.1%)。
海外戦略にも積極的であり、1999年(平成11年)にR.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーの子会社であるRJRインターナショナルを買収しJTインターナショナルを設立。JTインターナショナルを含めた販売シェアは世界第3位。2007年(平成19年)に英ギャラハーを買収して世界2位のブリティッシュ・アメリカン・タバコに迫ってきた。最近はJT自体の収益も国内消費の低下を海外消費の上昇で補っている面がある(2010年実績にて売上構成比の45.8%)。
JTの2010年の売上高構成比は食料事業19.9%、国内たばこ31.1%、海外たばこ(JTインターナショナル販売分)45.8%、医療事業2.2%となっている(アニュアルレポート 2010年より)。国内企業収益ランキング36億ドルで9位の位置である。株式時価総額5位の位置にある。
多角化事業として、2001年までファストフードチェーンバーガーキング」(2006年設立のバーガーキング・ジャパンとは無関係)を展開していたことがあったが、店舗はロッテリアファーストキッチンに譲渡して、撤退した。
また、1990年にはチューインガムの製造・販売にも参入した(後述)が、こちらは1年ほどで撤退している。
旧・日本専売公社からの専売業務も承継したが、1997年平成9年)4月21日に塩専売法が廃止されて塩事業法に移行し、日本での塩の製造販売が自由化されたため、塩に関する事業は「公益財団法人塩事業センター」が引き継ぎ、従来の食塩(精製塩)は「センター塩」と改称された。
現略称およびJTロゴは1988年10月にコミュニケーション・ネームとして導入された。それ以前のマークはたばこの煙をイメージした、横幅の違う縦長の楕円を3個順番に並べたものを使用しており、「日本たばこ」が略称として用いられていた。同社のドメイン名が「jt.co.jp」ではなく「jti.co.jp」となっているのは、.co.jpドメインの第3レベルドメイン(アドレスがexample.co.jpならexampleの部分)に使える文字数が3文字以上という制限があるためである。JTの国際部門であるJT International (http://www.jti.com )は、「JTI」の略称がつけられている〔「JT」は電気通信業界ではかつての日本テレコム(現ソフトバンクテレコム)を指す略称でもあった。〕。
旧・日本専売公社の病院である東京専売病院(東京都港区)は、JTに引き継がれた後もそのままの名前で運営されていたが、2005年(平成17年)に国際医療福祉大学に売却され、現在は国際医療福祉大学三田病院と名を変えている。京都専売病院(京都市東山区)も同様に2005年(平成17年)9月に武田病院グループに売却され、専売病院の名は消滅した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「日本たばこ産業」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Japan Tobacco International 」があります。



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