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セマウル号(セマウルごう)は韓国鉄道公社(KORAIL)の列車の種別。「セマウル」とは「新しい村」の意で、朴正煕政権下のセマウル運動にちなむ。 == 概要 == セマウル号の原型は1969年に登場した超特急「観光号」で、1974年の首都圏電鉄(広域電鉄)開業に合わせて現行名に改称した。だがセマウル運動を進めた朴正煕が暗殺された後の1980年、新政権によって名称が廃止され、名無しの「超特急」となった。1984年に名称復活。 韓国高速鉄道(KTX)開業以前の最優等列車で、客室はJRのグリーン車にあたる特室と普通車にあたる一般室があるが、一般客室でも日本のJR特急のグリーン車並である。かつてはソウルと地方都市を結ぶ主要路線を網羅しており、京釜線では18往復が設定され、最速列車はソウル - 釜山を4時間10分で結び、途中停車駅も大田と東大邱のみであった。 2015年現在、運行される列車は機関車牽引による客車のみであるが、2013年1月まではプッシュ・プル方式の気動車(PP動車)による運用も存在した。両者はほぼ同一で内装も変わらない(ただしPP動車のエンジンのある先頭と最後尾車両の客席については振動と騒音が大きく、長時間乗車には不向きであった)。全列車が全席指定席で、2000年ごろから1両だけ自由席を設定したが、短期間で廃止した。2011年1月現在、平日に限り、5号車1両を自由席として運用している。 色は、旧型客車と9201系動車(下記)が白地に窓周りが青の帯、ステンレス客車は青帯に白のアクセントが入っていた。PP動車(下記)は先頭車の運転席からボンネットにかけてが赤、それ以外はステンレス客車と同じだったが、後に両者とも緑と黄色の帯に塗り替えられた。その後韓国鉄道庁の公社化(KORAILへの移行)に伴い、黄色・白・紺の帯に塗り替えられている。 客車の老朽化に伴い、2018年までに退役することが決まっている。後継として、電車特急のITX-セマウルが2014年5月12日より運行を開始しており、同年6月30日には非電化区間がある中央線・東海南部線・長項線以外の路線でのセマウル号が全てITX-セマウルに置き換えられた。2015年4月2日以降、定期列車としては京釜線・長項線(龍山 - 益山)で5往復が運行されるのみとなっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セマウル号」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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