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ワイドボディ機[わいどぼでぃき] ワイドボディ機とは、旅客機のうち、客室1階に通路が2本あるものをいう。これに対して、通路が1本だけの旅客機はナローボディ機と呼ばれる。 == 長所 == 一般にワイドボディ機では1機で運べる乗客数が増やせるために、航空機そのものと、機上の操縦士や地上のスタッフ、地上の各種設備類なども、乗客1人当たりの数が少なくて済むので、運航経費の削減に寄与する。床下貨物室も広く取れるので貨物輸送での収益増加も見込める。また、空中を飛行する時間に比べて乗降の頻繁な路線では、通路が2本あることは乗降時間の短縮となり収益性の向上効果が大きい〔ナローボディでありながら乗客数の多い大型機は、乗降に時間がかかりすぎるため、航空会社に敬遠される傾向がある〕〔2本の通路が客席に通せることで3席+4席+3席という座席配置 が可能になった。通路側や窓側の席では少なくとも片側には人がいないため心理的圧迫感が軽減されるが、3人掛け席での中央の座席のように両側に他の乗客がいると、一般的にはあまり快適とはならない。これは「ミドルマンの悲劇」と呼ばれ、航空会社はできればミドルマン席を無くしたい。ワイドボディ機が持つ複数の通路によって比較的ミドルマンの席を減らすことができた。ミドルマンの座席幅は少しだけ広くなっている。〕〔久世紳二著、『旅客機の開発史』、日本航空技術協会、2006年9月11日第1版第1刷発行、ISBN 4902151146〕〔青木謙知 『ボーイングVSエアバス』 2004年9月20日発行、イカロス出版、ISBN 4871495892〕。
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Wide-body aircraft 」があります。
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