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セルモーター
セルモーター()は、自動車や発電機などで使われる内燃機関(エンジン)を始動させるためのモーター(電動機)である。セルモーターという名前は和製英語である。 == 概要 == 内燃機関の吸気・圧縮行程は、運転中はフライホイールの惰性、あるいはほかのシリンダーで発生する力を利用して行われるが、始動時は外部から回転力を得なければ吸気・圧縮行程を行うことができない。セルモーターは始動のきっかけとなる回転を与える手段の1つで、内燃機関を利用した機械に広く普及している機構である。イグニッションキーやエンジンスターターボタンといったスイッチの操作により、バッテリーを電源として動作する。 エンジンの圧縮行程で発生する回転抵抗に打ち勝って十分な速度で回転させるだけの強力なトルクを発生する。セルモーターの主要部は直流電力によって動作する電磁石界磁形整流子電動機で、多くは直巻整流子電動機が採用され、少数ながら複巻整流子電動機が採用される。セルモーターのトルクはギアで減速されてエンジンの出力軸に伝達され、これらのギアとギアの噛み合いを断接するクラッチ機構を含めてセルモーターASSYとされる場合が多い。 自動車の場合はエンジンの出力軸にはリングギアという大歯車があり、セルモーターの小歯車(ピニオン)を噛み合わせている。ピニオンはソレノイドアクチュエータによって軸方向にスライドし、モーターのスイッチが入れられた際にのみリングギアに噛み合うようになっている。オートバイの場合はトルク伝達経路にスタータークラッチと呼ばれるワンウェイクラッチを設けてエンジン運転中の回転がセルモーターに伝達しない機構となっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セルモーター」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Starter (engine) 」があります。
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