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セルース猟獣保護区[せるーすかりじゅうほごく]

セルース猟獣保護区は、タンザニアにある動物たちの保護区。その名前(ここでの "Game" は狩の対象となる鳥や獣のこと)が表すように、元々は狩猟用の保護区として設定されたものであったが、現在は狩猟が禁止された純粋な保護区となっている。大型哺乳類が万単位で生息し、動物保護区としては世界最大級の面積を誇る。その動物相の多彩さと規模、および人の手がほとんど入ってこなかった点が評価され、ユネスコ世界遺産にも登録されている。
なお、上記の通り現在は狩猟を目的としない保護区となっていることから、日本では「セルース動物保護区」と意訳されることもしばしばである。
== 歴史 ==
この保護区の歴史は1905年に始まった。当時ドイツ領東アフリカに含まれていたルフィジ川沿いのこの一帯2500km2を、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が妻アウグステ・ヴィクトリアに贈ったのが最初である。当初は狩猟の好きなアウグステのための独占的な狩猟場として設定されていた。
第一次世界大戦の結果、ドイツ領東アフリカはイギリスのものとなったことに伴い、この保護区もイギリスのものとなった。当時サンバ・ヤ・ビビ(現地語で「妻の土地」)と呼ばれていた保護区は、この時から「セルース猟獣保護区」と改称された。セルースとは、探険家としても知られ、1918年にドイツ領東アフリカの戦闘に従軍して戦死したフレデリック・セルースを記念したものである。
その後の保護区は順次拡大された一方で、何度となく起こった観光開発化の議論に逆らい続け、現在まで続く人の手のほとんど入らない豊かな動物相を誇る巨大保護区へと成長したのである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「セルース猟獣保護区」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Selous Game Reserve 」があります。



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