翻訳と辞書 |
セレノプロテイン 分子生物学におけるセレノプロテイン(英:Selenoprotein)は、アミノ酸残基であるセレノシステインを含むタンパク質のことである。機能的に特徴的なセレノプロテインは、5つのグルタチオンペルオキシダーゼ(GPX)と3つのチオレドキシンジスルフィドレダクターゼ(TrxR/TXNRD)であり、ともに1つだけのセレノシステインを含んでいる。セレノプロテインPは、血漿中で最も一般的に見られるセレノプロテインである。ヒトのセレノプロテインPは10個のセレノシステインを含んでいるのが通常の1個のみであることと異なっていて、2つのタンパク質ドメインに分けることができ、長いN-末端ドメインでは1つのセレノシステインを含んでおり、短いC-末端ドメインでは9個のセレノシステインを含んでいる。長いN-末端ドメインは酵素ドメインのようであり、短いC-末端ドメインは大変反応性の高いセレン原子をくまなく全身に安全に輸送する手段のようである 。 ==種での分布== セレノプロテインは、真核細胞、細菌、古細菌の主要な生命種に存在している。真核細胞のセレノプロテインは、動物で一般的であるように見えるが、その他の門 (分類学)では稀であるか欠損している(緑藻のクラミドモナスが存在する一例であるがその他の植物や菌類では存在していない。)。細菌、古細菌の間ではセレノプロテインはいくつかの系統のみで存在しており、その他の系統ではまったく存在していない。これらの観察は全体のゲノム分析により確認されており、これはそれぞれの生物でセレノプロテインの合成のためのセレノプロテイン遺伝子や付随遺伝子の存在または欠損を示している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セレノプロテイン」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Selenoprotein 」があります。
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|