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セントエルモの火(セントエルモのひ、)は、悪天候時などに船のマストの先端が発光する現象。 激しいときは指先や毛髪の先端が発光する。航空機の窓や機体表面にも発生することがある。 == 歴史上の記述 == セントエルモの火の名は、船乗りの守護聖人である聖エルモに由来する。イタリアのセントエルモ大聖堂(Cathedral of Assunta e Sant'Erasmo)でよく見られたためにこの名がついたというのは俗説である。 セントエルモの火は、カエサルの『アフリカ戦記』(''De Bello Africo'')、大プリニウスの『博物誌』(''Naturalis Historia'')、メルヴィルの『白鯨』、ダーウィンがヘンズローに送ったビーグル号での経験を書いた書簡〔Letter 178 — Darwin, C. R. to Henslow, J. S., (23 July – ) 15 August (1832) (Darwin Correspondence Project)〕、コールリッジの『老水夫行』(''The Rime of the Ancient Mariner'')、マゼランの世界周航に随行したピガフェッタの航海記、カモエンスの叙事詩『ルシアダス』などにおいて言及されている。 大プリニウスによれば、、発光が一つの場合「ヘレナ」、二つの場合「カストルとポルックス」と呼んだ〔しかしプリニウスはこうした発光現象と天の星を区別しておらず、これらの発光を星と呼んでいる〕。アルゴー船の神話によると、同船に乗り組んでいたカストルとポルックスの頭上に光が灯ったところ嵐が静まったので、この双子は航海の守護神とあがめられ、船乗りの間ではセントエルモの火が二つ出現すると嵐が収まると信じられたという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セントエルモの火」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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