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セントールの悩み : ウィキペディア日本語版
セントールの悩み[せんとーるのなやみ]

セントールの悩み』(セントールのなやみ)は、村山慶による日本漫画作品。第8回龍神賞(銀龍賞)の受賞作品で、『月刊COMICリュウ』(徳間書店)にて2011年2月号より連載中。『COMICリュウ』のWEB版やアンソロジーである『けもも』にも掲載されている。また単行本2巻には『けもも』に掲載された、同作者による『人面犬の恐怖』も収録されている。
ファンタジー漫画の一種であり、主に様々な形態の人類が普通に生活している世界における一女子高生を中心とした平凡な日常を描いている作品ではあるが、所謂日常系と違いところどころにディストピア的な描写が登場する。
== 登場人物 ==

=== 主要人物 ===
本作において話の中心となる登場人物。
; 君原姫乃(きみはら ひめの)
: 胸も身体も大きい〔ただしあくまでクラス内唯一の人馬であるためであり他の学年・クラスに存在する同じ人馬種の比較では大きいとは言い切れない。運動能力も人馬種としては普通位らしい〕主人公で、陽立県立新彼方高等学校に通う人馬の女子高生(1年1組)。性格はまったりとしているが鋭い考察力も有している。容姿や性格からとあだ名される。また、その容姿を買われ雑誌モデルの仕事を頼まれ、引き受けたこともある。腕力はクラスの女子の中でトップ。運動神経は、馬力がありバスケットボールなどのセットプレーは得意だが、反射神経は鈍い。成績は優秀な方で、総合成績では羌子(きょうこ)よりも上であり、小学6年生のときにクォークの力の媒介のイメージを碧子(みどりこ)に質問して彼女を困らせたこともある。父方の実家は武士の旧大名家の家系で流鏑馬を嗜む〔人馬の流鏑馬は下半身が馬の形態をしているため、現実世界の騎射とは異なり、馬の首を避けるためのや上下非対称の和弓は用いられず、矢筒や上下対称の和弓が用いられている。〕が学校には弓道部がなく、そのため羌子(後述)が所属するオカルト科学部に所属し、手伝いや活動をしている。また母方の実家も武士の一族〔単行本8巻第47話より。〕であったとされているが、現在はサラリーマン家庭になっている。過去に見た映画の影響で南極人が苦手だったが、今はスーちゃん(後述)との交流を通じて少しずつ克服している。ホラー映画や怪談といった怖い話が全般的に苦手。苦手な食べ物はピーマン。従妹の紫乃(しの)の面倒をよく見ており、彼女にも懐かれている。また四肢人類の異世界に飛ばされた際には、真奈美(まなみ)(後述)に教えられた帝王学と持ち前の弓術で相手を威圧し自らの地位を優位に立たせ紫乃を守ったり、異世界からの帰還方法を探るといった普段は見せない一面も見せている。〔異世界からの帰還後、本人たちはそのことを覚えていない〕進級して、また希たちと同じクラスとなる。
:両親ともに人馬で、父は君原蒼太、母は君原理乃。
: 人馬の両親の一人っ子なため、父親と祖父に溺愛されている。
; 獄楽希(ごくらく のぞみ)
: 姫乃のクラスメイトで竜人のボーイッシュな少女。自覚はないようだが、周りからは美形といわれることが多い。親は空手の道場を営んでおり自身も指導を行っているが、本人に継ぐ気はない。姫乃とともにオカルト科学部に所属。スポーツ万能で、体育のソフトボールの時間で様々な変化球が投げられることや球速、コントロールが抜群であることを真奈美を警戒させたり、ニルニスニルニーフ(後述)のアイドル事務所を訪れた際、ダンスの練習を一瞬でマスターするなどしている。だが学問の成績は悪く、試験で一度赤点を取ったことがある。中学は真奈美と同じ。姫乃に対しわずかに好意を持っている。進級して、また姫乃たちと同じクラスとなる。
:竜人の父と母がおり、父は三者面談の際に全身白いスーツという奇抜な恰好で現れ、姫乃の父を投げ飛ばし空手の腕前を見せつけた。
; 名楽羌子(ならく きょうこ)
: 姫乃のクラスメイトで角人の糸目の少女。姫乃たちからは「羌ちゃん」と呼ばれている。基本的に冷静な性格で体力はなく、希と対照的。オカルト科学部所属。姫や希が知らない様な色々と形態間の決まり事も知っており体育の授業で町内マラソンの際にバテた時には見かねた姫乃に騎乗するかと誘われてた時に形態差別に当たるから駄目と断った。観察力もあり、学生以外の通行人に紛れている公安を見分けた。自分のスレンダーな体型を気にしており、兄にそのことを指摘された際には、かなり怒っていた。成績は優秀で希に勉強を教え、進路は舞台となっている国の最高学府を狙っている。進級して、また姫乃たちと同じクラスとなる。
:角人の兄、父と一緒に暮らしており、家族で家事を分担しているらしく、料理の腕前はかなり上手く真奈美に匹敵する。父は作家で、カルト教団の潜入ルポなどを専門としている。兄は常昭高校という高校の野球部に所属している。角人の母とは別居していたが、三者面談の際に現れ、羌子達を驚かせていた。
; ケツァルコアトル・サスサススール
: 通称「スーちゃん」。南極人知性種の少女で転校生。穏やかで理知的な性格。常に礼儀正しい敬語で話すが、妹のニルニスニルニーフに対しては姉らしく振る舞っている。オカルト科学部所属。特別な身分であるため、外出する際には本人の迷惑にならないような場所に護衛がついている。腕力、体力はほとんどない。私服は修道服をアレンジしたものが多かったが、姫乃たちとの交流によって洋服を身に着けるようになった。他の南極人と同じように数学や物理といった自然科学系の科目が得意だが、哺乳類人類の適当などの曖昧な感覚の理解に苦手意識を示したりしていた。また、南極では水に落ちることが死に直結しているためプールといった水が溜まっている場所に入ることも苦手。〔本人曰く、体の洗浄は行っている。〕同じクラスの中史と一度デートをしたことがあり、その際に哺乳類人類の美術について興味を示していた。進級して、また姫乃たちと同じクラスとなる。また、上司で後見人でもあるファルシュシュ(後述)との三者面談で、自分の進路について悩む姿も見せてる。御魂神社の神様を子供たち以外で唯一視認している。
 

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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