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クラリネットは管楽器の一種で、1枚の簧(リード)を振動源として音を出す単簧(シングル・リード)の木管楽器である〔下中直也(編)『音楽大事典』全6巻、平凡社、1981年〕〔安藤由典『新版 楽器の音響学』音楽之友社、1996年、ISBN 4-276-12311-9〕。 == 概要 == クラリネットは、ドイツ・ニュルンベルクのデンナー(Johann Christoph Denner 1655-1707)が、1700年頃にシャリュモー(仏:chalumeau)を改造して製作したのが始まりとされる〔アンソニー・ベインズ(著) 奥田恵二(訳) 『木管楽器とその歴史』 音楽之友社、1965年〕。シャリュモーはフランスの古楽器で、シングルリードの円筒形木管楽器であり、18世紀の後半頃までオーケストラに使用されていたといわれているが、現存する楽器は作者不詳のものが多く、関連資料もわずかしか残っていないため、製作年代はよくわかっていない。 パンフルートと同様に閉管構造の楽器で、全長のほとんどを占める管体の太さは、ほぼ一定である。閉管なので、同じ長さの開管楽器よりも、最低音が1オクターヴ低い。偶数倍音が殆ど発生しない〔ため、音波の波形は矩形に近く、独特の音色を持っている。 本体は大きく4つに分割することができ、吹口の側からマウスピース、バレル、管体、ベルと呼ぶ。マウスピースには、リードがリガチャーによって固定されている。今日単にクラリネットと言った場合は通常ソプラノ・クラリネットを指し、変ロ調(B♭)管とイ調(A)管が一般的である。両者は吹口の部分が共通なので、この部分だけを差し替えることもできる。B♭管の場合、全長67cm、内径15mm程度である。ソプラノ・クラリネット以上の大きさのものでは、管体をさらに上部管(上管)と下部管(下管)に分割できるものが多いが、これは可搬性を優先させたためであり、必ずしも音色や音質、音程などの面で優れているわけではない。少数派ではあるがソプラノ・クラリネットでも一体型の管体を持つものが存在する。 クラリネットには同属楽器が多く、クラリネット属と総称する。音域を変えるために管の長さを変えたものであり、運指などは殆ど同じである。ハ調のソプラノ・クラリネット以外は移調楽器として扱われる。同属の中のバセット・ホルンは1770年頃にバイエルンのマイヤーホーファー(Mayerhofer)によって、バス・クラリネット等の低い音域のクラリネットの原型は1838年頃にベルギーのアドルフ・サックスによって作られたといわれている〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クラリネット」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Clarinet 」があります。 スポンサード リンク
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