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アタランタ作戦(アタランタさくせん)、正式名称はソマリア欧州連合海軍部隊、European Union Naval Force Somalia、略称:EU-NAVFOR-ATALANTA は、欧州連合主導のソマリア沖の海賊対策のために実施されている軍事作戦。作戦名はギリシア神話のアタランテーに因む。 主たる任務は四点で構成され * ソマリア沖での海賊行為の抑止、阻止および鎮圧。 * 国際連合世界食糧計画によるソマリア避難民向け援助食糧を輸送する船舶の保護とアフリカ連合ソマリア・ミッションに関わる輸送の保護。 * 状況次第によりソマリア沿岸での脆弱な海運の保護。 * 追加として、ソマリア沖での漁業監視の実施。 が指定されている。また、この作戦は共通安全保障防衛政策(CSDP)の枠組みの中における欧州連合初の海軍作戦でもある。 合同海軍護衛部隊の参加国は、ベルギー、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ギリシャ、オランダ、スペインおよびスウェーデンから成り、これ以外にもモンテネグロ、マルタ、アイルランドおよびフィンランドから本部要員を派遣している。 2009年2月27日にEU非加盟国のノルウェーは同年8月頃にソマリア沖に軍艦1隻を派遣すると発表し、同じくEU非加盟国のウクライナも2009年11月20日に特殊部隊約30人を派遣すると伝えた〔Interfax.comUkraine to send its special operations soldiers to help EU anti-piracy campaign off Somali coast 2009年11月20日〕。 欧州連合海上部隊本部はイギリス・ロンドン近郊ノースウッドに所在する、イギリス軍のノースウッド司令部内の常設統合司令部に設けられている。 == 概要 == 相次ぐ海賊被害に対してソマリア暫定政府は海賊行為を防止する為の措置を講じていたが実効は上がらず、外国軍艦の領海内の進入を許可した。しかし実際の場合、海賊がソマリア領海に入ると各国軍艦は追跡を中断することを余儀なくされた〔CNNU.S. destroyer pursuing hijacked ship in Somali waters, military says 2007年10月29日〕。 プントランド政府は海賊対策により前向きな姿勢で臨む事となる。 海賊被害の増大に対して2008年6月2日に国際連合安全保障理事会決議1816が採択され、ソマリア暫定政府に協力する国家に対し6ヶ月間領海内で海賊行為に対する必要な措置をとることが認められる。 フランスはこの範囲をソマリア沖に限定せず、近年海賊被害が増加しつつある西アフリカ周辺海域〔msn産経ニュース海賊、ナイジェリアが最多 インドネシアが汚名返上 2008年4月16日〕にも適用されることも望んだが、ソマリア沖に限定すべきとして中華人民共和国、ベトナムおよびリビアは拒否した。 2009年6月15日に欧州連合理事会での合意によりアタランタ作戦は1年間の活動延長が認められる〔欧州連合駐日欧州委員会代表部欧州連合理事会、EU 海上部隊「アタランタ作戦」の1年延長を決定 2009年6月15日〕。 2012年3月、欧州連合理事会はアタランタ作戦を2014年12月まで延長することを認める〔ノーボスチ英語版 Spanish Admiral to Lead EU Anti-Piracy Mission 2012年11月27日〕。2012年5月15日、欧州連合当局はアタランタ作戦でソマリア海賊の兵站拠点を破壊したことを伝える〔在日欧州連合代表部 EU海軍によるソマリアの海賊兵站基地の破壊(アタランタ作戦)を受けてのアシュトンEU上級代表報道官の声明 2012年5月15日〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アタランタ作戦」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Operation Atalanta 」があります。 スポンサード リンク
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