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ソマリア沖2009年4月12日の事件 : ウィキペディア日本語版
ソマリア沖2009年4月12日の事件[そまりあおき2009ねん4がつ12にちのじけん]

ソマリア沖2009年4月12日の事件(ソマリアおき2009ねん4がつ12にちのじけん)は、ソマリア沖の海賊によって拉致されたアメリカ合衆国籍の貨物船船長を救出するために実施されたアメリカ海軍の作戦行動である。
「マースク・アラバマ号事件(Maersk Alabama hijacking)」等とも呼称される。
== 概要 ==
2009年4月8日アメリカ合衆国籍の貨物船「マースク・アラバマ(Maersk Alabama)」号はソマリア沖を航行中に海賊に接舷され制圧された。乗員により数時間後には奪回され、この際に乗員側は海賊1名を拘束したが、海賊側も乗員の身柄の安全と引き換えに投降した船長を拘束した。双方、人質を交換することで解決を図ろうとし、乗員たちは海賊を解放したが、船長は身代金目的の為か解放されず、交渉は失敗した。
同月8日、アメリカ当局は事件解決のため現場海域に駆逐艦「DDG-96 ベインブリッジ」を派遣し、翌9日には現場海域に到着、連邦捜査局にも交渉専門家の派遣を要請した。
同月10日、救命艇に乗せられた船長は脱出を試み海に飛び込んだが、海賊に捕らえられ失敗した。この間もマースク・アラバマ号の船主会社であるA.P. モラー・マースク社はアメリカ当局と協力して解放に向けての交渉を継続していた。アメリカ海軍はさらに強襲揚陸艦「LHD-4 ボクサー」とミサイルフリゲート艦「FFG-40 ハリバートン」を現場海域に派遣し、P-3哨戒機による上空からの警戒監視も行なわれた。
同月12日午後、アメリカ当局の発表で救出されたことが明らかとなる。ベインブリッジに乗り組んでいた海軍特殊部隊SEALsが約20メートル離れた救命艇に乗っていた海賊達を狙撃し3名を殺害、船長は無事に救出された〔産経新聞2009年4月14日夕刊〕。交渉のためベインブリッジに乗艦していた海賊1名は逮捕された。
救出された船長はベインブリッジの搭載艇に収容され、ベインブリッジに一次収容された後、ヘリコプターで「ボクサー」に移送された。
拘束された海賊1人は21日にアメリカのニューヨークで「国際法上の海賊行為」の罪などで裁判にかけられることになった。この際、容疑者であるアブディ・ワリ・アブディ・カディル・ムセ(''Abduwali Abduqadir Muse'')の年齢が15歳であると主張されたが、18歳の成人として裁判にかけられることになった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ソマリア沖2009年4月12日の事件」の詳細全文を読む



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