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ソユーズU(Soyuz-U, )打ち上げロケットは、R-7 Semyorkaミサイルを原型とするR-7ロケットシリーズの一つ。TsSKB設計局で開発され、現在はロシアのサマーラのプログレスの工場で生産されている(両社は統合して現在はTsSKB-プログレスとなっている)。 ソユーズUの最初の打ち上げは1973年5月18日に行われ、ゼニット衛星をコスモス559号として軌道へ投入した〔。ソユーズUは初期のソユーズの派生型やボスホートロケットを置き換えた。それまでは有人用と無人用に別々の型のロケットを用意していたが、ソユーズUの登場によりその必要が無くなった。運用は2014年現在も続いており、ロシア連邦宇宙局によって国際宇宙ステーション(ISS)へのプログレス補給船の打ち上げに年間数機が使用されている。 プログレス補給船以外の衛星打上げに使われたソユーズUロケットは、2014年4月16日のEgyptSat-2の打ち上げが最後となった。ソユーズUロケットは2015年には退役し、ソユーズ2-1Aに置き換えられる予定 。 == 派生型 == ソユーズU/イカール は派生型の一つで、2段式の基本型の上にTsSKBプログレスが生産する「イカール」ステージを追加し3段式としたものである。イカールはソユーズUの積載量を増やし、高度250kmから1400kmの軌道に750から3920kgの貨物を運べる。 同様の派生型としてソユーズU/フレガート がある。この派生型はイカールの代わりに、ヒムキにあるラーヴォチュキンが生産する「フレガート」ステージを3段目に使用する。フレガートの性能はイカールよりも高いが、イカールの方が小回りが利いて長期間自立的に運用できる。 ソユーズUを別の方向に発展させたものとしてソユーズU2ロケットがある。基本的にはソユーズUと同じだが、1段目の燃料として通常のケロシンの代わりにより高エネルギーの合成ケロシンであるSyntinを使用し、性能を向上させている。1996年にSyntinの生産が終了して間もなく、この派生型は運用を終了した。 ソユーズUは完全に新しい1段目を使用したソユーズFGロケットの開発の原型となった。なお、ソユーズUとソユーズFGは、将来ソユーズ-2によって置き換えられる予定である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ソユーズU」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Soyuz-U 」があります。 スポンサード リンク
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