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ソユーズロケット : ウィキペディア日本語版
ソユーズロケット

ソユーズ(、GRAU index 11A511)はソビエト連邦計画OKB-1が開発した使い捨てロケットアメリカ合衆国議会図書館は"A-2"と呼んでいた。欧州宇宙機関によると、世界でもっとも頻繁に打ち上げられているロケットである〔Soyuz launch vehicle: The most reliable means of space travel , ESA〕。
ソユーズロケットはソユーズ計画でのソユーズの有人打ち上げに使われるほか、国際宇宙ステーションへのプログレス補給船の輸送、スターセムアリアンスペースの商用打ち上げなどに利用されている。ソユーズは燃料に液体酸素RP-1を使っており、ソユーズU2は液体酸素とを使っていた。ソユーズはR-7の派生形である。
なお、ソユーズロケットは中心に二段構成のロケットがあり、その周りに4基のロケットが存在している。日本やアメリカでは周辺の4基を補助ロケットとするが、ソユーズにおいてはこれを1段目としている。
== 歴史 ==

打ち上げ機は(8K74)を基礎にしてボストークの派生形として1966年に導入された。初期型はブロックIを上段とする3段ロケットで、後にモルニア軌道に衛星を送り込める改良型としてモルニアが開発され、さらに1970年代半ばに若干更新されたソユーズUが開発され、代替わりしている。ソユーズの生産は1980年代前半に年産60台となりピークになった。
1990年初期、上段にフレガートを利用した再設計計画が作られた。フレガートエンジンはフォボス計画の推進モジュールを基礎にラボーチキンによって開発されたものであり、衛星打ち上げの際の最終的な軌道調整に便利である。また、ロシア宇宙庁ロシア国防省は1993年にソユーズの国産化と近代化の計画を"Rus"の名称で承認し、後に計画はソユーズ2と改名された。しかし、ソ連崩壊後の資金不足から計画の進展は遅れた。なお、フレガート以前にはを上段として利用することがあった。
1996年7月、スターセムが設立された。スターセムは欧州から商用打ち上げを受注して資金を得ており、新型の開発に当たって、より変更が少なくて済み、商用打ち上げの最終軌道投入用に便利なソユーズ/フレガートの計画に資金を提供した。2000年2月9日と同年3月20日にソユーズ/フレガートの試験飛行が成功し、ソユーズU/フレガートでは静止トランスファ軌道に1,350kgの貨物を送り込めるようになった。これを利用して欧州のクラスター2の商用打ち上げが2000年7月16日と同年8月9日に行われている。現在もソユーズ/フレガート系の打ち上げ機はスターセムによって商用打ち上げに利用されている。
一方で、ソユーズ2の開発も進められた。エンジンのRD-107・108の107A・108Aへの新型化を通じてソユーズFGが生産されたが、これはアナログ制御装置であった。その後デジタル制御装置を装備したソユーズ2が生産された。しかし、初期型のソユーズ2-1aは3段目エンジンに古いRD-0110を利用していた。ソユーズ2-1aは2004年11月4日にプレセツクで弾道飛行実験が開始され、2006年10月23日にバイコヌールで軌道飛行実験が行われた。更新型のソユーズ2-1bでは3段目も新型のRD-0124に変えられており、2006年12月27日にバイコヌール宇宙基地からCOROTを乗せて初飛行を行った。現状では有人打ち上げにはソユーズFGが、プログレスの打ち上げではソユーズUが使われており、ソユーズ2は商用にのみ利用されているが今後はソユーズ2に置き換えることが期待されている。現在はソユーズ2-1v(ソユーズ-1)が開発中であり、2段目エンジンをNK-33に変え、3段目にRD-0124を利用する計画で1段目(ブースター)の省略あるいは小型化が図られる見込みである。
国際宇宙ステーション(ISS)の建設以降は、アメリカのスペースシャトルと並ぶISSへの輸送手段の一つであり、プログレスを利用して物資、またソユーズ宇宙船でクルーなどを運んでいる。現在はスペースシャトルが引退しており、現状アメリカは有人宇宙飛行可能な機体が存在せず、このためNASAは当面の間、ISSへのクルーの輸送をソユーズロケットに依存している。
2005年1月19日、欧州宇宙機関とロシア宇宙庁はギアナ宇宙センターからのソユーズSTロケットの打ち上げに合意した。赤道に近いため、ソユーズは3段目に依存して2.7トン-4.9トンの貨物を太陽同期軌道に運べるようになった。発射台の建設は2005年に始まり、2011年4月に完成した。ソユーズは通常バイコヌールなどでは水平の状態で燃料が装填されるが、ギアナではギアナで一般的な垂直での燃料装填形式となっている。。模擬打ち上げは2011年5月に行われ、初の運用打ち上げは2011年10月21日に行われた。
現在まで全系統を含めると1700回以上打ち上げられ他のロケットを大きく引き離し世界で最も利用されたロケットとなっている。基本設計は古いが、低いコストと非常に高い安定性の両面から商用に向いている。しかし、後述のように近年では信頼性が下がりつつある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ソユーズロケット」の詳細全文を読む



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