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ソース接地回路(ソースせっちかいろ)またはソース共通回路(ソースきょうつうかいろ、)は、電界効果トランジスタを用いた基本的な増幅回路の一つ。入力インピーダンスが高く、出力インピーダンスも比較的高い。電圧増幅に用いるのが一般的。バイポーラトランジスタを用いた同様の回路にエミッタ接地回路がある。 == 特性 == 電界効果トランジスタのゲートは絶縁体のため、低い周波数ではソース接地回路の入力インピーダンスは非常に高い。小信号電圧利得は 出力インピーダンスは となる(はトランジスタの出力抵抗)。 の場合、 と単純化される。 *ソース接地回路自身の入力インピーダンスは非常に高いが、入力信号にバイアスをかけなければいけない場合(入力がAC結合の場合など)、バイアス回路が入力インピーダンスを決定するため注意が必要である。また、 の値にもよるが、出力インピーダンスは高めなので、負荷の抵抗値が低い場合にはバッファを挿入する必要がある。 *電圧利得が高く、ミラー効果によってゲート・ドレイン容量()を増大させたものが実質的にゲートに現れる。このため、出力インピーダンスの高い回路でソース接地回路を駆動すると著しく帯域が制限される。この問題は後述のカスコードトランジスタで解決できる。 *出力のバイアス点はトランジスタのバイアス電流 、及び電源電圧のみで決まり、その値は である。このバイアス点を、トランジスタが飽和する最低のドレイン電圧と電源電圧()の中間にした場合に最大の出力振幅が得られる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ソース接地回路」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Common source 」があります。 スポンサード リンク
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