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ソーン-ジトコフ天体[そーんじとこふてんたい] ソーン・ジトコフ天体(Thorne–Żytkow object、TŻO)は、赤色巨星か赤色超巨星の核に中性子星が含まれている仮説上の恒星である。キップ・ソーンとアンナ・ジトコフによって1977年に提唱された。このような天体の候補はいくつか見つかっているが、確認されたものはない。 == 形成 == ソーン・ジトコフ天体は、中性子星が恒星(典型的には赤色巨星や赤色超巨星)と衝突して形成される。このような天体衝突は、非常に混雑した星団の中で偶発的に生じる可能性がある。また別の可能性として、連星を構成するの片方の恒星が、超新星爆発を起こして中性子星になる場合にも起こり得る。超新星爆発は厳密な対称性を伴って起きるわけではなく、また質量放出で連星系の拘束エネルギーが変化するため、爆発は連星系の軌道に変化をもたらすことになる。中性子星の新しい軌道は、連星系の片方の恒星と交差することや、またはその恒星が主系列星だった場合、赤色巨星に成長した際に飲み込まれることがある。 中性子星が赤色巨星の外層に突入すると、中性子星と外層の間に働く抗力が連星系の軌道を減衰させ、中性子星と赤色巨星の核は互いの中に落ち込んで行く。最初に離れていた距離に応じて、この過程には、数百年を要する。2つの天体が衝突すると、中性子星と赤色巨星の核は融合する。合計質量がトルマン・オッペンハイマー・ヴォルコフ限界を超えればブラックホールに崩壊し、超えなければ2つの恒星は融合して1つの中性子星となる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ソーン-ジトコフ天体」の詳細全文を読む
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