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ゾウの糞のリサイクル(ゾウのふんのリサイクル)とは、飼育されるゾウが排出する糞を人が再利用(リサイクル)すること。糞に残った繊維質から紙を生産したり、燃料や堆肥を生産したりする。また、食品を得ることも行われる。 ゾウ一頭は一日に 200 - 250 Kg を食し、平均 50 Kg の糞を一日に排出するとされ、しばしばその糞の有効活用が行われる。 == 紙 == タイ・チェンマイのでは、ゾウの糞(の繊維)から紙を作る。ゾウ一頭当たり、一日に 115 枚の紙を生産できる。この紙は塩素を用いておらず、また、無菌であり、かつ匂いはしないとされる。〔Dung Facts Elephantdungpaper.com (Thai Elephant Conservation Center) 〕 繊維を取り除いたかすは肥料となる。 また、この紙は、絵画にも用いられる〔神保町でトラとゾウを守るチャリティー展-「ぞうさんペーパー」に描いた作品も 2011年12月16日 神田経済新聞 〕。さらにゾウの糞中の繊維質と、ヤシ殻の繊維質とをあわせて、緑化マットも生産され、屋上緑化などに用いられる〔毎日新聞 2009年12月9日 『ゾウのフンで緑化マット製作 動物との共存図り』〕。 絵本『ぼくのウンチはなんになる?』が著されたスリランカでは、ぞうの糞 10 kg から A4 サイズの紙 660 枚が製造でき、また、この絵本の紙材料になっている〔ぼくのウンチはなんになる?/リサイクル絵本/独断でおすすめの1冊 ともだちMUSEUM 〕。このようなゾウへの取り組みにより、人間と軋轢があって、スリランカでは厄介者だったゾウが、非木材紙の供給源の一つとみられるようになった〔第15回 サステナブルな紙という名の展示会 - L-Cruise 2008年2月29日 日経トレンディネット 〕。 恩賜上野動物園や千葉県の市原ぞうの国などでは、ゾウの糞のリサイクルペーパーが用いられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゾウの糞のリサイクル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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