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ゾウハジラミ : ウィキペディア日本語版
ゾウハジラミ属[ぞうはじらみぞく]

ゾウハジラミ属 ''Haematomyzus'' は、ゾウなどに寄生する昆虫の1属である。口吻が長く突き出し、先端に顎があり、それによって吸血をする。シラミハジラミの中間に位置するものと考えられる。
== 概説 ==
ゾウハジラミは、最初に動物園アフリカゾウから発見されたもので、体長3mmほどの褐色の昆虫である。その形態はシラミであるが、頭部から長く突き出した口吻が目立つ。その先端には噛む形の顎が発達し、この昆虫はそれらを使い、宿主の分厚い皮膚に穴をうがち、血を吸うことが出来る。長く1種のみが知られていたが、現在ではイボイノシシから発見されたものを含め、3種が知られている。
シラミ類には口が細くて血を吸うシラミ類と、顎が幅広く発達していて羽毛などを囓るハジラミ類とがあるが、この属のものはその両者を結びつける存在と見なされ、この属一つで両者どちらとも異なる単独の亜目として扱われる。和名はゾウハジラミのほかに、ゾウジラミ〔杉本(1929)〕、ゾウシラミ〔松尾他(1998)〕が使われた例がある。
== 形態 ==
もっとも古くより知られているゾウハジラミ ''H. elephantis'' に即して記す〔以下、記載は安松他(1965),p.68〕。全長は雄で2.0-2.2mm、雌では2.9-3.0mm、その内で頭部が1-1.2mmを占める〔山下・中俣(1955)〕。頭部前端からは口吻が前方に長く突き出し、先端には強固な大顎を持つ。触角は吻の基部から出て、5節からなる。その更に後方、頭部の後縁近い縁に複眼がある〔山下・中俣(1955)〕。胸部は短くて幅広く、その縁は強く角張る。胸肢は他のシラミやハジラミとは異なって細長く、走るのに適した形を取る〔山下・中俣(1955)〕。脛節は長く、ふ節の先端には爪が1つある。腹部はほぼ円形で腹背に扁平、腹面には各節に1列の短い扁平な鱗状の毛を持ち、その間に2本の刺毛がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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