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ゾロアット (''ZOLOAT'') は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器で、有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ」(MS)の一つ。初出は、1993年放送のテレビアニメ『機動戦士Vガンダム』。 敵側勢力である「ザンスカール帝国軍」(ベスパ)の宇宙用主力量産機で、ザンスカールが開発した最初のMS。「地球連邦軍」のMSを上回る高い性能を持ち、以降のザンスカール製MSの基本となった。特徴である細い釣り目状のカメラアイは、以降に登場する機体にも採用された。 先述のとおりザンスカール製MSとしては初期の機体だが、『Vガンダム』劇中での登場は、戦場が宇宙に移った中盤以降となる。 当記事では、陸戦型の「ゾリディア」などの派生機の解説も記述する。 == 機体解説 == ザンスカール帝国が接収したサナリィの一機関だった〔講談社『総解説ガンダム辞典Ver.1.5』138頁。〕、またはサイド2駐留の連邦軍部隊だった〔メディアワークス『データコレクション 機動戦士Vガンダム』76頁。〕ザンスカール帝国の軍事部門「ベスパ」が開発した量産型MS。機体カラーは赤と黄色。当時の連邦の宇宙での主力であるジャベリンと比べて高い性能を持っている。 頭部のイメージセンサーは特徴のあるツインアイ方式となっており、普段は遮光器土偶のようなカバーで上下からその大半が覆われているが、ズームなどの際にはカバーを全開状態となり、中のセンサーの猫の目のような模様が見える。このセンサーはその数に変化はあるもののその後に開発されたMSにも継承されており〔シャイターンのような例外も存在する。〕、ザンスカール製MSの特徴となっている。 固定武装は胸部バルカン砲とビーム・サーベルのほか、左右の肩に装着されたシールドバインダーにも内蔵されている。右バインダー内には「ビーム・ストリングス」を呼ばれる5基の電磁ワイヤー射出装置を内蔵し、捕縛や電撃による攻撃を仕掛けられるほか、敵をけん制・かく乱するのにも使われた〔アニメ第16話など〕。発生器を内蔵したバインダー上部はバインダー基部から折りたたまれたアームで伸びるようになっており、上部は回転し射出方向の変更が可能。これによりビーム・ストリングスを本体から離れた位置から自在に射出可能なほか、アームの伸縮を用いた格闘戦も可能〔アニメ第18話より〕である。左バインダーにはビーム・シールドを内蔵し、発生器を内蔵したバインダー外側は基部から肩がわの端を支点に回転・持ち上がるようになっている。これによりビームシールドの角度を防御に合わせた角度に変更できるようになっており、またこれを利用してビーム・シールドで攻撃する際にも使用されている〔アニメ第21話より〕。 オプション装備として、ビーム・キャノンを背部ハードポイントに装着できるが、機体本体のジェネレーター出力とビーム粒子の加速率の低さから期待されたほどの破壊力が得られず、機体重量の軽減を重視したパイロットに好まれなかった〔『ニュータイプ100%コレクション21 機動戦士VガンダムVOL.1 ÜSO'S BATTLE』角川書店、60頁。〕。 本機は開戦初期に配備された機体であるが、良好な操縦性と整備性から、最終戦であるエンジェル・ハイロゥ攻防戦まで第一線で運用され続けた。また、コロニー内の擬似重力環境での運用も想定しているためある程度の陸戦能力を有しており、後に本機をベースとした陸戦用MS「ゾロ」や「ゾリディア」が開発された。 ; 劇中での活躍 : 最初に登場したのは15話で、カイラスギリー艦隊所属のMSとしてジャベリンを主力としたバグレ隊と交戦し圧倒した。以後ザンスカール帝国の主力MSとして、宇宙が舞台となる話を中心に中盤以降の全編に渡り登場。ビームストリングスによるかく乱戦法で、初の宇宙戦となるウッソを翻弄した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゾロアット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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