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ゾンダーコマンド・エルベ : ウィキペディア日本語版 | ゾンダーコマンド・エルベ
ゾンダーコマンド・エルベ(Sonderkommando „Elbe“)とは、第二次世界大戦末期にドイツ空軍が編成した部隊である。米第8空軍によるドイツ本土爆撃が激化する中、これを体当たり攻撃によって阻止あるいは妨害することを目的として編成された。日本ではエルベ特別攻撃隊〔Weblio〕、エルベ特攻隊と呼ばれる事が多い。 ==歴史==
===神風特別攻撃隊のニュース=== 1944年、『フェルキッシャー・ベオバハター』紙は日本海軍が編成した神風特別攻撃隊に関する記事を掲載した。以前から爆撃機への対策としての体当たり攻撃を思案していたハヨ・ヘルマン空軍大佐は、この戦法が周囲で話題になっていた事やドイツ空軍でも個人の判断で敵機への体当たりを試み撃墜に成功した事例が知られていた事から、大島浩駐独大使をデーベリッツの司令部へと招き"カミカゼ戦法"に関する詳細を得た〔『日本のカミカゼに触発』独・エルベ特攻隊 (ウェブ魚拓) TOKYO Web(東京新聞)2008年5月25日掲載・東京新聞 2008年5月25日朝刊〕。ヘルマンは日本側が主張する戦果については懐疑的だったが、最後の手段として劇的な戦法を試みようと考えたのである。当初、空軍総司令官ヘルマン・ゲーリングや総統アドルフ・ヒトラーはこの自殺行為としか思えない提案に否定的で、特に第一次世界大戦の撃墜王でもあるゲーリングは「(自滅を前提とするのは)ゲルマン的な戦い方ではない」と語ったという。しかしヘルマンは物資の不足とジェット機の有用性を訴え、その上で「体当たり攻撃で爆撃の足を止めて時間を稼ぎ、ジェット機の生産を確保したい」と主張し、最終的にはゲーリングもこれを受け入れた。ヒトラーは作戦の承認に際して、「(体当たり攻撃は)命令に基づくものではなく、あくまで自由意志で行われるべきである」と強調したという。 ただし、ヘルマンや『ヒトラーの特攻隊』著者の三浦耕喜は、こうした高官らの態度は人道上からの懸念というより、むしろ無責任な臆病さの発露であると指摘している。事実、ゲーリングはヘルマンが作成した草案から「空軍総司令官たる自分が部隊を訪問し激励する」という旨の一文を削除した上で命令文を発行している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゾンダーコマンド・エルベ」の詳細全文を読む
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