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タイセイヨウダラ(''大西洋鱈''、学名:、)は、タラ科に属する底生の食用魚である。 西大西洋の、ハッテラス岬から、ノースカロライナ、グランドバンク、そしてグリーンランドにかけて広く分布する。また、東大西洋でも、バルト海、北海、アイスランド、バレンツ海を含む、ビスケー湾から北極海に掛けての海域で見られる。 成体で、体長2m、体重96kgにまで達する。通常は2歳から4歳の間に性的成熟を迎える〔O’Brien, L., J. Burnett, and R. K. Mayo. (1993) Maturation of Nineteen Species of Finfish off the Northeast Coast of the United States, 1985-1990. NOAA Tech. Report. NMFS 113, 66 p.〕が、北極海の北東に生息する個体では、成熟に8年かかることもあると報告されている。体色は、茶色から緑色で、背側面から腹部にかけては、スポットがある。 側線は白いためはっきりと目に見える、この点で日本に水揚げされるマダラとは区別できる。海岸線近くから、大陸棚にかけて生息している。 == 分布 == === 北東大西洋 === 北東大西洋に生息するものが、世界で最も大規模の個体群であり、その中で最も多くを占めるのが、北東北極海の個体群である。この個体群は、主にバレンツ海に生息して、3月から4月の間にロフォーテン諸島等の、ノルウェーの海岸沿いで産卵をする。生まれた子は、海流に乗り、プランクトンを食べながら北へと移動し、夏までに、産卵期以外の一生を過ごすバレンツ海に到達する。成長するとともに、オキアミや甲殻類、また、カラフトシシャモやタイセイヨウニシン等の小魚を食すようになる。また、この個体群は共食いをすることでも知られている。 北海の個体群は、EUの国々や、ノルウェーによって漁獲され、1999年には、デンマーク(31%), スコットランド(25%), スコットランドを除いたイギリス (12%), オランダ (10%), ベルギー, ドイツ ,ノルウェー (17%)で水揚げされている。1970年代には漁獲量が200,000 - 300,000トンにまで達するなど、乱獲が懸念されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タイセイヨウダラ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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