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大文字(おおもじ、capital letter, upper case) は、ギリシア文字やそれから派生したスクリプト(文字体系)で、文頭や固有名詞のはじめなどに使う大きな字形の文字である。本来は大文字のみで記述してきたが、筆記を簡単にするために角を丸めたりした文字から小文字が現れると、大文字と小文字がひとつの文、単語の中で混在して用いられるようになった。 大文字と小文字の区別があるスクリプトは、ギリシア文字、ラテン文字、キリル文字、アルメニア文字、デザレット文字などである。グルジア文字のフツリ (Khutsuri) には大文字のみがある。 ==頭文字が大文字になる場合== 単語の特定の文字(ほとんどは語頭の1文字だが例外もある)で大文字が使われるのは、次のような場合である。 *文のはじめ *固有名詞 *ベトナム語では、語頭の1文字だけでなく、区切り(音節)ごとの初めの1文字を大文字で書くことが、現在では主流である〔以下引用、〕。 *ドイツ語などではすべての名詞 *英語などでは、固有形容詞 *フランス語などでは人をあらわす国籍名詞、「~人」。ただし同じ語をすべて小文字で書くと形容詞、または男性形は言語名。 *ポルトガル語の月名は、ブラジルのみ小文字、ポルトガルやアフリカなどでは大文字。 *英語では、題名の語頭(接続詞、前置詞、冠詞等を除く) *英語、ギリシア語などでは、曜日名、月名 *英語の I , ドイツ語の Sie など一部の代名詞、特に敬称 このような場合に大文字になるのは、通常、語頭の1文字である。 ただし前置詞や冠詞に由来する部分がハイフンやアポストロフィで結ばれている語は語頭が大文字では書かれず、ハイフンやアポストロフィの次の1文字目が大文字で書かれる。ハイフンやアポストロフィが取れて完全に1語になったときは、それに語頭を加えた2文字が大文字で書かれることがある(例: DeForest)。 大文字化のやり方は言語に依存する。トルコ語では、i の大文字は であり、I は の大文字である。オランダ語の IJ は両方を大文字で書く(例: 「鉄は金属である」)。一方、ウェールズ語、チェコ語の Ch、ハンガリー語(ハンガリー語アルファベット)、南スラヴ語群のラテン文字表記(ガイ式ラテン・アルファベット)、以前のスペイン語の Ch, Ll〔2010年以降、スペイン語では Ch, Ll を合字ではなく、2文字として扱っている。なお、この変更による表記の変化はない。〕 などは1文字として扱う合字でも最初の文字だけを大文字にする。 商品名などでは、単純なルールにのっとっていないことがある。また、近年の英語圏では、小文字が柔らかい印象を与えることから、若者を中心にメールなどで自分の名前をすべて小文字で書くことを好む者も多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大文字」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 All caps 」があります。 スポンサード リンク
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