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タウリカ
タウリカ()は、古典古代のクリミア半島を指した地名である。この地名は近世まで用いられた。 古代ギリシア人は、この半島の住民であったタウロイ人の民族名からタウリカの地名を名づけ、クリミア半島はギリシア語で「半島」を意味する「ケルソネソス」という単語を用いて、タウリケ・ケルソネソス ( (Taurikē Khersonesos)) またはケルソネソス・タウリケ ( (Khersonesos Taurikē)) と呼ばれた。この地名がラテン語化してケルソネスス・タウリカ (Chersonesus Taurica) となり、単にタウリス (Tauris) とも呼んだ。また、この地名のロシア語化したものが近現代にクリミア半島の別名として用いられるタヴリダ () である。 ==ギリシア神話==
ギリシア神話において、タウリカは父王アガメムノンによって生贄に捧げられたミケーネの王女イピゲネイアが、女神アルテミスに救い出されてから送り込まれた地として登場する。アガムメノンはトロイ戦争に出征しようとしたとき、逆風が吹いて船が出せなかったため、アルテミスの怒りを鎮めるために娘イピゲネイアを差し出した。死の間際に王女を憐れんだアルテミスは、彼女の命を救い、タウリカにおける自分の神殿の神官とする。神殿でイピゲネイアは捕らえられた外国人を生贄にする役をつとめていたが、そこに生贄としてつれてこられた弟のオレステスと再開し、女神の助けを得てギリシアへと帰国する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タウリカ」の詳細全文を読む
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